今注目のヘアスタイリング剤、「ポマード」について解説。おすすめのポマード9選も

  • 2023年11月26日
  • 2024年4月23日
  • コスメ
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「ポマード」はワックスやジェルとは異なる特殊なヘアスタイリング剤です。これまでも長きにわたって使われてきましたが、近年はバーバースタイルの流行に伴い、相性の良いヘアスタイリング剤としてより一層注目を集めています。一つでも所有しておくと、間違いなく日々のヘアスタイリングの可能性を広げてくれるでしょう。

この記事では「ポマード」の選び方や特徴について解説し、おすすめのポマードブランド5選。おすすめのポマード9選について紹介します。

ポマードとは

まず、ポマードとはどのようなヘアスタイリング剤なのかについて解説します。

ポマードは油を無加工のまま主成分とし、そこに香料を混ぜて製造されるヘアスタイリング剤のことを指しています。圧倒的なセット力と見惚れるようなツヤ感の演出力を兼ね備え、サイドや分け目をしっかり固定できるのが特徴です。七三分けやオールバック、リーゼントのようなヘアスタイルのセットと相性が良いとされています。また髪そのものを固めてしまうジェルと異なり、あくまでも髪を抑える形で使うため、セットした後の細かな調整もやりやすいです。そのためヘアスタイリングに慣れてない方にもおすすめできます。

日本で最初に使われ始めたのは明治時代だと言われており、昭和時代以降は主に男性用の整髪料として普及しました。海外製のものは鉱物油が原料なのに対し、日本製のものは植物油が原料として使われることが多かったそうです。現在では水溶性のポマードが増加しており、匂いも抑えめになっています。

油性ポマードと水性ポマード

ポマードには油性ポマードと水性ポマードの2種類が存在します。現在多く使われているのは水性ポマードですが、油性ポマードにも特徴があるため、自分の好みや目的に合わせて選ばなければなりません。

油性ポマードとは

元来使われていたのがこの油性ポマードです。鉱物油や植物油を原料として作られており、高いセット力や優れたツヤ感を実感できます。また植物由来の匂いを消すために強めの香料を加えるため、総じて強い香りを放つのも特徴です。

多少のベタつきや強烈な香り、洗い流すのに時間がかかるといった欠点もあるため、人によっては合わないと感じるかもしれません。

水性ポマードとは

現在多く使われているのがこの水性ポマードです。ヒマシ油に水素を添加して作られており、伸びの良さと高いセット力、優れたツヤ感を両立させているのが特徴です。

油性ポマードと比較するとセット力は多少落ちますが、香料が控えめなので香りがきつくない、ベタつきがなく洗い流しやすいといったメリットがあります。こうした気軽に扱える点が人気を集め、近年再び注目を集めています。

他のヘアスタイリング剤との比較

ヘアスタイリングにおいてよく使われるワックス、ジェル、グリースとポマードの違いについて解説します。

ワックスとの比較

ポマードが油に水や香料の添加などを行って製造されるのに対し、ワックスは油と水を乳化させることでクリーム状に加工しています。

製品による個人差はありますが、ワックスよりもポマードの方がセット力が高い傾向にあります。一方で洗い流しやすさについては幅が大きく、油性ポマードよりは洗い流しやすいが、水性ポマードよりは洗い流しにくいといった具合です。またポマードの方がツヤ感を出しやすい代わりに、ワックスのような自然な仕上がりになりにくいとされています。

ジェルとの比較

ポマードがあくまでも髪を抑える用途で使われるのに対し、ジェルは髪そのものを固めてしまいます。結果的にポマードはジェルよりもセットした後の細かな調整がしやすくなっています。近年は水と樹脂を組み合わせたジェルのようなポマードも製造されています。

グリースとの比較

本来ポマードが鉱物油や植物油のような天然油を主成分として製造されていたのに対し、グリースは人口の油を主成分として製造されていました。しかし現在は水溶性のポマードが多く使われていることや、逆に油性のグリースが製造されていることから、ポマードとグリースの境目はほぼなくなっています。メーカーや会社によって呼び方が違うケースはありますが、基本的に現在のポマードとグリースは同じものと考えて問題ありません。

ポマードを選ぶ時のポイント5選

油性と水性の違いに着目

前の項でも紹介しましたが、油性ポマードと水性ポマードのどちらを選ぶか決めなければなりません。

基本的に油性ポマードはセット力やツヤ感に優れる反面、ベタつきがあり洗い流しにくく、匂いも強いです。それに対して水性ポマードはセット力はやや落ちるもののベタつきがないため洗い流しやすく、香りも控えめといった特徴があります。

ヘアスタイリングにこだわりのある方は油性ポマードが、そこまで知識がなくワックス感覚で使いたい方には水性ポマードがおすすめです。

香りの有無や種類

ポマードを選ぶ上で欠かせないのが香りの有無や種類についてです。ポマードにはさまざまな香りがあるため、自分の好みや使用用途にあったものを選べます。

少しエレガントな雰囲気を醸し出したい場合は、香水のような香りのものを選ぶとおすすめです。一方でビジネスシーンで使いたい場合や、強い香りが得意ではない場合は無香料のものを買うと良いでしょう。

自分の髪質との相性

自分の髪質と相性が良いというのもポマードを選ぶ時のポイントです。

基本的に柔らかいポマードは付ける量の調節がしやすく髪を痛めにくいとされているため、初心者におすすめです。

慣れてくると、自分の髪質にあったポマードを選ぶようになります。髪が細く、柔らかめの方にはセット力が弱いマットタイプがおすすめです。逆に髪が太く、硬めの方にはセット力に優れた油性ポマードがいいかもしれません。

ヘアスタイルに合わせて選ぶ

ヘアスタイルに相性が良いものを選ぶことも重要です。

バーバースタイルのスタイリングにはセット力が強く、ツヤ感がはっきりでるタイプのポマードが望ましいとされています。一方でそれ以外のスタイルのスタイリングにはワックスの延長線上で使える水性ポマードが望ましいとされています。

内容量も重要

内容量も外せないポイントです。ポマードは多くが100g程度の内容量になっていますが、中には50g以下のお手軽サイズや、200g以上の大容量サイズも存在します。

携帯用のものが欲しい場合はお手軽サイズのものを選んだり、長期間の使用を計画している場合は大容量サイズを選ぶのがおすすめです。

おすすめのポマードブランド5選

Reuzel(ルーゾー)

オランダ・ロッテルダムに拠点を置き、ヨーロッパ1かつ世界トップクラスのポマードブランドと呼び声が高いブランドです。ポマードのパッケージには必ず豚が描かれており、これはかつて豚の脂が髪のセットに使われていた歴史から取り入れられています。

販売しているポマードの種類が多く、使用者の髪質や用途に合ったものを確実に見つけられるのが特徴です。油性ポマード、水性ポマード共に高いセット力を持つ商品が多い傾向にあります。

BROSH(ブロッシュ)

日本国内の理容室である「BARBER SHOP APACHE」と「MR.BROTHERS CUT CLUB」によって生み出されたブランドです。

国産ブランドなので日本人の使用を想定して製造されており、強いセット力とベタつきのなさを両立。さらに水性なため洗い流しも簡単と、非常に扱いやすい商品が多いのが特徴です。価格帯も安く、香りもさまざまなものを取り揃えています。

YANAGIYA(柳屋)

柳屋は日本最古参のポマードブランドです。幅広いヘアスタイルに対応できる汎用性の高さと急な雨や汗をもろともしないセット力が特徴で、しっかり髪をセットしたい方におすすめとなっています。価格帯も安いため気軽に購入できるのも特徴です。

阪本高生堂

元々は理容室向け化粧品を販売するブランドでしたが、現在は一般向けの化粧品、スタイリング剤の販売も行っています。ポマードだけでなくグリースやワックスなど、ヘアスタイリング剤を幅広く取り扱っているのが特徴です。

販売されているポマードは植物油を主成分としており、高いセット力が売りの古典的なタイプが殆どとなっています。

BABLO(バブロ)

日本人の髪の毛に合ったポマードを製造するというコンセプトで動いている国産ブランドです。メイド・イン・ジャパンにこだわる姿勢で他のブランドと差別化がなされています。

思わず目を惹くオシャレなデザインと、少ない量で高いスタイリング効果を得られる高品質な商品が話題となり、近年人気を伸ばしています。

おすすめの油性ポマード3選

Reuzel(ルーゾー)Pink Pomade

(出典:http://www.reuzel.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000139

容量:価格340g:5720円(税込)
113g:2750円(税込)
ブランド‎Reuzel(ルーゾー)

前述のおすすめのブランド紹介にも出てきたReuzel(ルーゾー)によって製造されている油性ポマードです。

油性ポマードの特徴である高いセット力と優れたツヤ感が存分に発揮されており、しっかりと髪を固めたい時に重宝します。水で簡単に落ちないので急に雨が降ってもセットしたヘアスタイルが崩れないのも魅力的です。香りは洋梨の香りになります。

YANAGIYA(柳屋) ポマード<大>

(出典:https://products.yanagiya-cosme.co.jp/category/C_YANAGIYA/4903018111330.html

容量:価格120g:935円(税込)
ブランド‎YANAGIYA(柳屋)

前述のおすすめのブランド紹介にも出てきたYANAGIYA(柳屋)によって製造されている油性ポマードです。YANAGIYA(柳屋)と言えばこの商品といった看板ポマードで、長い期間人気を集め続けています。

かなり粘性の高い植物油を主成分としており、硬く太い髪の毛であってもガッチリとセットできます。植物油の香りを抑えるため強めの香料が使われており、香りに関しては好みが分かれる部分もありそうです(近年は匂いを抑えた微香量版も販売中)。価格が安く、お求めやすいのも魅力的です。

阪本高生堂 チャーミングポマード クラシック

(出典:Amazon

容量:価格200g:1870円(税込)
ブランド‎阪本高生堂

前述のおすすめのブランド紹介にも出てきた阪本高生堂が発売している油性ポマードです。

植物油由来の高いセット力と優れたツヤ感の演出力を持ち、ムスクの心地よい香りと合わさって使用者に幸福感をもたらします。価格の割に多くの容量が入っているため、コストパフォーマンスが良いのも特徴です。

おすすめの水性ポマード6選

BROSH(ブロッシュ)POMADE

(出典:http://brosh.jp/shopdetail/000000000001/ct16/

容量:価格115g:2530円(税込)
40g:1320円(税込)
ブランドBROSH(ブロッシュ)

前述のおすすめのブランド紹介にも出てきた‎BROSH(ブロッシュ)によって製造されている水性ポマードです。

水性の簡単に洗い流せるというメリットはそのまま、セット力の向上と伸びの向上を実現し、硬い髪質のスタイリングで活躍するようになっています。ベタつきもなく、スパイシーな香りでダンディーさを醸し出すこともできます。携帯用サイズのBROSH mini seriesも販売しており、用途に応じて内容量を選べる親切さも魅力的です。

BROSH(ブロッシュ)POMADE UNSCENTED

(出典:http://brosh.jp/shopdetail/000000000011/ct16/

容量:価格115g:2530円(税込)
40g:1320円(税込)
ブランド‎BROSH(ブロッシュ)

一つ前に紹介したBROSH(ブロッシュ)POMADEの無香料版です。性能はBROSH(ブロッシュ)POMADEと同じく、水性による洗い流しやすさとセット力、ツヤ感の両立がなされています。

無香料なので香りが気になる方にも勧めやすいというメリットや、ビジネスシーンでも使いやすいといったメリットがあります。こちらの商品もBROSH mini seriesが販売されているため、用途に応じて内容量を選べます。

Reuzel(ルーゾー) Blue Pomade

(出典:http://www.reuzel.jp/shopdetail/000000000124/

容量:価格340g:5720円(税込)
113g:2750円(税込)
ブランドReuzel(ルーゾー)

Reuzel(ルーゾー)によって製造されている水性ポマードです。

昔製造されていたポマードの香りや質感を、現代の原料で作り出しているのが特徴で、水性の強みと古き良きポマードの良さを両立しています。またセット力が油性ポマード並に高いため、バーバースタイルのスタイリングでも問題なく使用できるのが魅力的です。

BONA FIDE POMADE(ボナファイドポマード) スペシャルエディション(旧名称はスーパースーペリアホールドSE)

(出典:https://bonafidepomade.jp/products/super-superior-se

容量:価格113g:3630円(税込)
ブランドBONA FIDE POMADE(ボナファイドポマード)

カリフォルニア発のメンズグルーミングブランドであるBONA FIDE POMADE(ボナファイドポマード)によって製造されている水性ポマードです。

高いセット力と優れたツヤ感は大前提。手のひらで伸ばしやすく、スタイリングがしやすいのが最大の特徴です。香りはレモン、シダーウッド、バニラが配合されたものになっており、対面した相手に爽やかな印象を与えられます。価格帯は高めですが、それに伴った高い性能を発揮してくれるでしょう。

BABLO POMADE STRONG HOLD (バブロ ポマード ストロング ホールド)/水性ポマード

(出典:https://bablo.theshop.jp/items/17850204

容量:価格130g:2680円(税込)
ブランドBABLO POMADE‎(バブロ ポマード)

メイド・イン・ジャパンを掲げる国産ブランドのBABLO POMADE‎(バブロ ポマード)によって製造されている水性ポマードです。

日本人の髪質に合わせた設計になっており、しっかりと髪をまとめられるホールド力が最大の強みです。それに加えて柑橘系バニラの香りが、使用者の爽やかさを際立てます。また月一回の頻度で安く商品を購入できる、お得な定期便サービスも展開しています。

中央有機化学 ヘアー・ザ・サン

(出典:Amazon

容量:価格300g:1130円(税込)
ブランド中央有機化学株式会社

頭髪化粧品や医薬部外品の開発、製造を行う中央有機化学株式会社から発売されている水性ポマードです。ポマードではあまり見ないポンプ型になっています。

髪のツヤ感を出すのがメインの用途となっており、かなりサラッとした仕上がりになるのが特徴です。セット力はほぼないので、髪を固めたい場合は他のポマードとの併用が前提となります。ヘアオイルの代わりとしても使え、簡単に洗い流せるのもアピールポイントです。

まとめ

以上が「ポマード」の特徴や種類の解説、おすすめのポマードブランド5選、おすすめのポマード9選の紹介でした。

「ポマード」を使うことで日々のヘアスタイリングに新たな可能性が生まれ、日々の生活をより楽しくしてくれます。最近は既存のワックスやジェルの延長線上で使用できる水性ポマードも盛り上がっており、使用へのハードルも高くありません。これを機にお好みのポマードをお探しになってみてはいかがでしょうか