高級スピーカーの選び方とは?おすすめのメーカーとスピーカーもご紹介します

  • 2024年3月3日
  • 2024年4月23日
  • AV機器
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音質性能やデザイン性に優れ、ワンランク上の音楽体験を自宅ですることができる高級スピーカー。音楽鑑賞はもちろん、テレビや映画のサウンドも高音質で再生することが可能なのですが、卓上における小型サイズのものや、100万円を超える超高級モデルなど、一口に高級スピーカーといってもその種類や形状、値段も様々です。そこでこの記事では、おすすめの高級スピーカーとその選び方についてご紹介していきます。ぜひ参考にして自分に合った1台を見つけてみてください。

高級スピーカーとは

高級スピーカーとは、通常のスピーカーよりも一つ上の価格帯に位置するスピーカーのことです。手頃なものだとおよそ1万5千円からで、高価なものだと100万円を超えるものまで存在しますが、この幅広い価格帯の中から自分に適したものを選ぶことができます。また、価格が高い分、性能が優れており、一般的に価格が高くなるほど再生できる音の幅が広がり、低音から高音までクリアで奥行きのある、リアルでダイナミックな音を体験することができると言われています。そしてスピーカーのデザイン性も優れているものが多く、外装に高品質で見た目に高級感を持たせる素材を使用し、耳だけではなく、目でも楽しめる工夫がなされています。インテリアとしても活躍すること間違いないです。

高級スピーカーの選び方

それではここから高級スピーカーを選ぶ上でのポイントを5つご紹介していきます。

1,好みの音楽ジャンルに合ったものを選ぶ

高級スピーカーは基本的に幅広い音域を高いクオリティで再生できるものですが、そのような中にもメーカーやモデルごとに得意とする音楽ジャンルが異なります。一般的にはジャズやポップスといったジャンルはアメリカ製の高級スピーカーが得意であると言われており、「JBL」などがそれに当てはまります。それに比べ、「タンノイ」などのヨーロッパのメーカーはクラシックにおける高い評価を得ています。ちょっとした違いに見えますが、より有意義な音楽体験をするために、自身がよく聞く音楽のジャンルが得意な高級スピーカーを選ぶと良いでしょう。

2,種類で選ぶ

スピーカーにはアクティブスピーカーとパッシブスピーカーの2種類が存在します。

まずはじめにアクティブスピーカーについてご紹介します。アクティブスピーカーとはキャビネット内にアンプを搭載し、電源に接続すれば単体で音を鳴らせるスピーカーのことをいいます。Bluetooth接続ができるモデルが多く、スマホの音楽を聞きたい方におすすめとなっています。また、ほとんどのモデルがUSB接続もできるため、スマホだけでなくパソコンやテレビ用のスピーカーとして使えることもポイントです。アンプが内蔵されているため、設置や配線の手間が掛かりにくく、限られたスペースに置くことができるのも人気を高めている要因です。しかしながらデメリットとして、やはりパッシブスピーカーの音質には叶わないという点があります。高音質にこだわりたい人はパッシブスピーカーをチェックするべきでしょう。とはいえ、アクティブスピーカーは初心者にはおすすめです。

次にパッシブスピーカーについてご紹介します。パッシブスピーカーとは、キャビネットにアンプを内蔵していないタイプのスピーカーのことをいいます。一般的にスピーカーというとこのパッシブスピーカーを指すことが多く、家庭用から業務用まで幅広く普及しています。特徴としては、アンプ・プレーヤー・スピーカーをつないで再生するため、3つの機器を自由に組み合わせて自分好みの最高の音を作り出せる点です。また、音楽鑑賞だけでなく、ホームシアター向けのモデルなどが多数存在するなど、自身の用途や好みに合わせたものを選びやすいというのも魅力の一つです。しかしながら、やはりアンプを必要とするためアクティブスピーカーよりも設置スペースを多く確保しなくてはならない点や配線などの接続も複雑な点があり、初心者には難しく感じてしまうところがデメリットとして挙げられます。

3,形状で選ぶ

高級スピーカーは見た目もよく、インテリアとしても活躍するため、好みの形状を選ぶと良いでしょう。ここでは三つの形状をご紹介します。

最初にご紹介するのはブックシェルフ型です。ブックシェルフ型は名前からも推測できるように、本棚に設置できるほどの小型のスピーカーのことを指します。非常に小型な設計となっているため、場所を選ばず気軽に設置できる点や、シンプルなデザインで部屋の雰囲気を邪魔しないという点が人気となっています。また豊富なデザインの種類が展開されており、木目調の暖かみもありつつ高級感のあるデザインや、シンプルでスタイリッシュなものまで、自分の好みに合わせて選ぶことができるため、高級スピーカーを初めて購入するという方にはおすすめの形状となっています。

次にご紹介するのはフロア型です。フロア型とはその名の通り直接床に設置するタイプのスピーカーのことです。本体も大きく、重量感のあるデザインはワイルドでクールな印象を与えるだけでなく、そのサイズを活かした繊細かつダイナミックな音を楽しむことができます。特に低音域の再生能力に優れており、より深い音を感じることができるのはこのフロア型ならではの特徴となります。自宅でも本格的な音楽体験を楽しみたい方におすすめです。

最後にご紹介するのはトールボーイ型です。トールボーイ型は細身で背が高いスタイルが特徴の形状となっています。縦に長く幅を取らないデザインとなっているため、必要な設置面積が少なく、限られたスペースで迫力のある高音質を味わうことができます。また、テレビやスクリーンの横などの定番の位置に設置することができるので、インテリアとしてもスタイリッシュさを出すことができるのがこの形ならではの魅力です。

4,ハイレゾ対応で選ぶ

高級スピーカーの購入を考える際にはハイレゾ対応しているかをチェックしてみるのも良いでしょう。ハイレゾとは、一般的に再生周波数帯域は40kHz以上でCDの約6.5倍の情報量をもっている音源のことです。ハイレゾに対応していると幅広い音を再生出来るだけではなく、個々の楽器の位置関係や奥行き、現場の空気感なども繊細に表現することができます。それゆえ、より臨場感のある音楽体験を求める方、楽しみたい方にはぴったりです。低音にもこだわりたい人は、再生周波数帯域が40Hz以下のものを選ぶと良いです。高音域だけでなく低音域もカバーできると、より臨場感のあるリアルな音を楽しめます。ワイヤレススピーカーの場合は、LDACコーデックに対応しているとワイヤレスでもハイレゾ音源を体験できますので、要チェックです。

5,ユニットの数で選ぶ

より音質にこだわりたい方はユニットの数にも着目すると良いでしょう。ユニットとはスピーカーの音を発する部分のことを指し、ユニットが1つのものを1ウェイ、複数のものをマルチウェイといいます。一般的には複数のユニットがついているものは、音により立体感が生まれ高音質になります。

1ウェイはフルレンジスピーカーとも呼ばれていて、音を一つのユニットから出すため、音ズレが生じずらいという特徴があります。しかしながらひとつで高音域、中音域、低音域全てを出さなければいけない分、幅広い音域をカバーすることはできません。

それに比べてマルチウェイは大きく分けて、低音域、高音域の2つのユニットがある2ウェイと、中音域を足した3ウェイの2種類があり、それぞれのユニットから音が出るため、より自然で臨場感のあるサウンドを提供できます。ユニットが多くなった分音ズレがしやすいというデメリットはありますが、やはり、臨場感のある音質にこだわりたい方はマルチウェイを選ぶと良いでしょう。また、スピーカーの1か所に複数のユニットを重ねた、同軸スピーカーというものも存在し、同軸スピーカーの種類自体は多くありませんが、臨場感を出しつつ音ズレを防げるので、ぜひチェックしてみてください。

高級スピーカーのおすすめメーカー5選

JBL(ジェイビーエル)


(出典:https://jp.jbl.com

JBLは1946年に設立された。アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置く音響機器製造会社です。家庭用からコンサートホールなどの業務用まで幅広い製品を展開しています。このメーカーはジャズやポップスなどの音楽ジャンルに適した音響特性が高く評価されており、大音量でも音割れ・歪みなどが少なく、繊細でダイナミックな音を再現することができるのが魅力となっています。高級感のある木目調を用いたモデルが多く存在し、インテリアとして、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。

YAMAHA(ヤマハ)


(出典:https://jp.yamaha.com

静岡県浜松市に本社を置く日本の老舗楽器メーカーであるYAMAHAはピアノをはじめとする楽器の製造で世界的にも有名です。そんなYAMAHAはスピーカーやヘッドホンなどの音響機器にも力を入れており、原音に近い音を楽しめる、再現性の高いスピーカーであることが特徴です。HiFi対応モデルでは特に原音を忠実に再生する作りとなっているので、音楽鑑賞だけでなく映画鑑賞でも活躍するでしょう。コンパクトなブックシェルフ型からホームシアターに適したスタイリッシュなトールボーイ型まで幅広い種類をラインナップしているのも魅力のひとつです。

B&W(バウワース&ウィルキンス)


(出典:https://www.bowerswilkins.com

B&Wは1966年に設立されたイギリスの高級スピーカーブランドです。世界的に有名な録音スタジオアビーロードを筆頭に、世界中のスタジオで使用されていて、最先端音響解析によるスピーカーを多く提供してきています。リアリティのある華やかな音質とインテリアに溶け込むスタイリッシュなデザインが特徴で、玄人好みのジャンルを問わない万能タイプとなっています。幅広いラインナップを有しており、ホームシアターの構築を目指している方にもおすすめのブランドとなります。

TANNOY(タンノイ)


(出典:Amazon

イギリスの老舗スピーカーメーカーのTANNOYはウォールナットやマカボニーなどの天然木材を使用した、高級感のあるデザインが特徴です。上部と下部でキャビネットの色が異なるスタイリッシュなデザインも用意されるなど、そのラインナップも豊富です。音質も柔らかく、広がりのあるサウンドを出し、空間再現力が高いため、クラシック音楽との相性は最高です。また、音域のズレが少ない同軸2ウェイユニットも展開されており、一体感のある音を楽しめます。高音質なのはもちろんですが、このメーカーは音質だけでなくデザインによりこだわりのある方には非常におすすめとなっています。

BOSE(ボーズ)


(出典:https://www.bose.co.jp

BOSEのスピーカーは低音がよく響くことで有名です。オーディオマニアの中には苦手な方もいますが、そのお腹に響くようなダイナミックな低音での独特のサウンドが高い人気を誇っています。とりわけロックやEDMをよく聴く方にぴったりのメーカーとなっていて、ベースの重低音を惜しみなく堪能できます。音量の大きさにも定評があり、小さなものから大きなサイズのものまで関わりなく、大音量でまとまりのあるサウンドを味わえます。まだBOSEのサウンドを聞いたことがない方はぜひ体験してみてください。

おすすめの高級スピーカー3選

JBL 165mm 2ウェイブックシェルフ型スタジオモニター


(出典:https://jp.jbl.com

こちらはJBLの「4300シリーズ」のブックシェルフ型の高級スピーカーとなります。6.5インチのウーファーが採用されており、コンパクトなサイズ感にも関わらず、豊かな低音表現をするのが特徴です。さらに、高性能な定指向性ガイドを有するため、部屋のさまざまな位置で高音質なサウンドを楽しめます。また、スイッチ式UHFトリムコントロールを採用しているため、場所に応じての高域レベルの微調整を可能にしています。これぞJBLといったウォールナットリアルウッド仕上げにより、高級感のあるデザインになってるのも魅力です。見た目と質の両方を求めたい方におすすめのスピーカーです。

YAMAHA NS-F330


(出典:https://jp.yamaha.com

続いてはYAMAHAのハイレゾ対応のトールボーイ型スピーカーです。ハイレゾに適した情報量とワイドレンジ特性の両方を実現するために、「3cmブラックアノダイズド・アルミトゥイーター」を搭載しております。45kHzまでの再生周波数帯域は解像度の高い音を提供します。さらに「13cmPMDコーンウーファー」も採用しており、深みのある低音と、ここ地位抜け感を演出します。また、ボリュームを小さくしても変わらずクオリティの高いサウンドを出すため、近所に音が漏れないか気になる方や、主に夜に使用される方などにおすすめのスピーカーとなっております。そして、Wバッフル構造と側面を湾曲させたタンブルフォームデザインによる高剛性・低共振エンクロージャーもこのスピーカーの特徴となっており、歪みの少ない音で、Hi-Fiサウンドの魅力を引き出してくれます。

B&W 703 S3


(出典:https://www.bowerswilkins.com

最後はB&Wの「700シリーズ」のフロア型スピーカーです。700シリーズ専用に作られたカーボンドームツイーターが搭載されています。新しい703 S3は、革新的な新しいバイオミメティックサスペンションの追加によって強化されたFST™連続コーンミッドレンジドライバーと、ツインエアロフォイルプロファイルベースドライバーとともに、ツイーターオントップ構成を備えています。これらによってより、オープンで自由なサウンドと、深く、ダイナミックな低音を体験することを可能にしています。やはりフロア型スピーカーということでサイズは大きめとなっていますが、その分質の良い良質なサウンド体験を楽しむことができるので、質にこだわりたい方にはおすすめとなっております。

まとめ

ここまで高級スピーカーの選び方とおすすめのメーカー、商品をご紹介してきました。高級スピーカーはやはり普通のものと比べるとより質の高いサウンドを提供してくれ、私たちの生活の質もワンランク上に引き上げてくれるものとなっています。しかしながら、高級スピーカーと一口に言っても、その種類、形、デザイン、内容はメーカーや商品によってさまざまで、それぞれが特有の個性を持っています。小型のブックシェルフ型などは数も多く添加されているので、初めて高級スピーカーを購入するという方にはとてもおすすめできます。ぜひ、この記事を参考に自分に合った、自分好みの高級スピーカーを手に入れてみてはいかがでしょうか。