「自宅用サウナ」のメリット、デメリットについて徹底解説。サウナ選びのポイントや種類の解説、おすすめ自宅用サウナ4選の紹介も

「自宅用サウナ」は自宅で手軽にサウナを楽しむことができる設備です。近年、サウナの人気が高まっていくにあたって、「自宅用サウナ」にもより一層注目が集まっています。一つでも所有しておくと、間違いなく日々の生活の中にサウナでリラックスする楽しさを加え、毎日を豊かなものにしてくれるでしょう。

この記事ではサウナの特徴や効果、「自宅用サウナ」のメリット、デメリットやサウナ選びのポイント、種類について解説し、おすすめの家庭用サウナ製品を紹介します。

サウナについて

「自宅用サウナ」について知る前にまず、一般的なサウナが何なのか知る必要があります。

そもそもサウナとは

サウナは蒸し風呂とも呼ばれ、蒸気浴、熱気浴の種類の一つと定義されています。サウナストーンと呼ばれる石をサウナストーブに積み上げて熱を加えた後、そこに水をかけることで生まれる水蒸気(この方法をロウリュと呼ぶ)によって生まれた高温多湿の部屋(温度は50度〜120度)に入るのがスタンダードです。その後は部屋の中で汗を流し、外気や水風呂で身体を冷やすという流れを何度か繰り返します。これによって身体の老廃物を取り除きつつ、心と身体をリラックスさせます。

サウナの発祥はフィンランドで、北欧や東欧で伝統的に行われてきた文化になっています。近年は世界中に広まっており、その中でもフィンランドで生まれたドライサウナが多くの人気を集めています。

サウナはどのように入るのか

1・水分をしっかり補給できる環境の用意

まず、サウナに入るにあたって、最初にする必要があるのは充分な水分補給です。サウナは高温多湿の部屋に入って大量の汗を流すため、身体の水分が不足していると脱水症状を起こす危険があります。入浴前にペットボトルの水などを買っておくのが望ましいでしょう。

2・清潔な体で入る

次にするのは自分の体を清潔な状態にするということです。皮膚が汚れている状態では汗をかきにくく、効果を発揮しづらくなります。またそもそもサウナを汚してしまうかもしれません。頭や体を十分に洗った状態でサウナに入りましょう。

3・サウナを楽しむ

サウナに入る時間は10分程度が望ましいとされています。とはいえ個人の体質やサウナの温度によっても変化するので、自身が無理のない範囲でサウナを楽しみましょう。

4・水風呂で身体を冷やす

サウナから出ると、まずは掛け湯をして全身の汗を流しましょう。その後は水風呂に入って身体を冷やします。水風呂に入る時間は2分程度が望ましいとされていますが、個人差もあります。また水風呂が苦手な場合は外気に触れて身体を冷やすのも可能です。

5・満足いくまで3〜4を繰り返す。その後は休憩で一息

サウナを十分に堪能したら、涼しい部屋でしばらく休憩の時間です。この時、水分補給を欠かさないようにしましょう。休憩していると体がポカポカと温まってくる感覚が生まれます。これがサウナ用語で「ととのい」と呼ばれる現象で、サウナの醍醐味でもあります。

サウナに入ることで得られる効能

サウナに入ることで、いくつかの効能を実感できます。

血流の良化

サウナに入っている状態だと身体が温まり、血管が普段よりも広がるため、血液の流れが改善します。血液の流れが改善することで細胞の代謝が向上し、体の調子良化にも繋がります。入浴と違って水圧が無いため、血管の広がり方がより大きなものになるのもサウナの良い部分です。

全身の疲労回復

サウナの持つ温熱効果によって全身の筋肉が緩みます。その結果、体の張りや凝りといったものが改善され、溜まっている疲労が解消されます。また血流の良化によって酸素が全身にまわりやすくなるため、疲労感が軽減されたり、体の炎症が緩和します。

精神的なリラックス効果

サウナに入ることで、血流の良化や筋肉の緩みが生まれます。それによって体と心の緊張が緩和され、リラックスできます。またサウナに入っている時間は強制的にスマートフォンから離れられるため、精神的に落ち着いて過ごすことが可能です。日々の喧騒を忘れることで、メンタル面も回復できます。

肌の調子を改善

サウナで汗を大量に流すことで体の老廃物を排出できます。その過程でニキビの原因となるアクネ菌の繫殖を防げるため、肌の調子の改善に繋がります。また血流の良化による保湿効果の改善や、新陳代謝の加速も肌の調子の改善に一役買うと言われています。

「自宅用サウナ」とは

前述のようにサウナはさまざまなメリットをもたらし、生活の質を上げてくれます。そんな体験を気軽に自宅で行うための製品が「自宅用サウナ」と呼ばれるものです。「自宅用サウナ」には一人で使う簡易的なものから、複数人が使えるテントスタイルと呼ばれる大規模なものまで幅広く存在します。価格や運用方法も幅広く、個人のサウナライフにあったものを選択して設置することで、手軽にサウナの楽しみを享受できます。

「自宅用サウナ」のメリット

自分の好きなタイミングで、手間をかけずにサウナを楽しめる

自分の好きなタイミングで利用できるのは「自宅用サウナ」の大きなメリットです。通常、サウナを楽しむには専用のサウナ施設を訪れる必要があります。都会の場合はサウナ施設の数も多いですが、田舎では施設の数も限られており、必ずしも近くにあるとは限りません。サウナのためにいちいち歩きや車で施設まで向かうのが面倒くさいと感じる方も多いでしょう。またサウナ施設が24時間営業ではない場合もあります。ですが、「自宅用サウナ」を設置することで24時間いつでも好きなタイミングで、余計な手間をかけずにサウナを楽しむことができます。

いちいちお金の心配をする必要がない

一度設置してしまえば無料でサウナを楽しめるのも「自宅用サウナ」のメリットです。サウナ施設を利用する場合、一回で数百円から数千円程度の利用料金を支払う必要があります。たまに利用するだけなら大きな負担にはなりませんが、毎日のようにサウナを楽しむヘビーユーザーにとっては無視できない出費です。それに対して「自宅用サウナ」は導入時に多額の費用がかかるものの、一度設置すれば無料で利用できます。頻繁にサウナ施設を利用する方の場合は、「自宅用サウナ」を導入することで金銭的に得するかもしれません。

周囲を気にする必要がない

周囲の人間を気にすることなく、自分の好きなように利用できるのも、「自宅用サウナ」のメリットの一つです。サウナ施設を利用する場合は電子機器や飲み物の持ち込みに制限があったり、私語を慎むなど、他人の迷惑にならないようにする必要があります。しかし「自宅用サウナ」の場合は自由に電子機器や飲み物を持ち込んだり、声を出しても問題ありません。動画を見たり音楽を聞きながら、サウナを楽しむといったこともできます。また混雑も起こらないので、よりリラックスしてサウナを楽しめます。

自分の好きな温度で楽しめる

自分の好きな温度でサウナを楽しめるのも「自宅用サウナ」のメリットです。通常はサウナ施設側が定めた温度に沿って、サウナを楽しむことになります。しかし「自宅用サウナ」では自分の好きな温度を設定できるため、サウナの楽しみの幅が広がります。

「自宅用サウナ」のデメリット

気軽に設置できない

設置の難しさは「自宅用サウナ」の最大のデメリットです。住宅の広さによっては、そもそも「自宅用サウナ」を設置するスペースを確保できないといったことがあります。また賃貸住宅の場合は規約で「自宅用サウナ」の設置が禁止されていることもあります。屋外に設置するケースに関しても、雨風の問題や、敷地外から見えてしまうといった問題などが考えられます。

設置する際に安くない費用がかかる

設置時にそれなりの費用がかかるのも「家庭用サウナ」のデメリットです。現在主流のテントサウナやサウナボックスは数十万単位の費用がかかります。仮にリフォームによってサウナを設置する場合は、数百万単位の費用がかかるでしょう。もちろんヘビーユーザーの場合は長期的に見ればサウナ施設を利用するより安く済むかもしれません。しかしライトユーザーの場合は設置費用に見合う恩恵を得られるかは分かりません。

準備面にも課題が多い

サウナを楽しむための事前準備が面倒なのも「自宅用サウナ」のデメリットです。サウナを楽しむためには部屋の温度調節や水風呂の準備が必要になります。サウナ施設では施設側が温度の調節を行いますが、「自宅用サウナ」の場合は自ら時間を逆算して温度調節をしなければなりません。また水風呂の準備に関しても、同居人の風呂と重なって浴槽が使えないといったケースを考慮する必要があります。

法律面にも注意しなければならない

「自宅用サウナ」で使用する電気式サウナストーブはPES(電気用品安全法)認証を受けている必要があります。日本の製品の場合は問題ないですが、海外の製品の場合はPES認証を受けていないことがあるため、注意する必要があります。

「自宅用サウナ」の選び方のポイント

サウナストーブに注目

サウナストーブはサウナを温めるにあたって重要な役割を果たします。サウナストーブには電気式遠赤外線ストーブ、電気式対流ストーブ、薪ストーブの3種類が存在します。

電気式遠赤外線ストーブは遠赤外線の放射熱を用いて部屋を温める仕組みのストーブです。人体に吸収されやすい遠赤外線が用いられているため、汗をかきやすいという利点があります。一方で温められる温度は60度程度と比較的低いため、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

電気式対流ストーブは温めたサウナストーンの輻射熱を用いて部屋を温める仕組みのストーブです。最高で100度まで部屋を温められ、ロウリュに対応しているのが利点です。

薪ストーブは木を燃料にすることで部屋を温める仕組みのストーブです。電源を必要とせず、より本格的なサウナを楽しめるのが利点です。一方で煙や薪の調節が難しく、安全面に不安があって屋外では使用できないといった懸念点もあります。

サウナの大きさ

「自宅用サウナ」にはさまざまな大きさのものがあるため、自分の設置したい場所の広さを考慮して、適切なものを購入しなければなりません。大きすぎるものは設置に苦労することも多いです。逆に小さすぎるとサウナの際に圧迫感を感じてリラックスできない可能性もあります。

設置にかかる費用

「自宅用サウナ」には数十万単位のものから数百万単位のものまで幅広い価格が設定されています。価格とクオリティはトレードオフなので、自分の重要視する要素としっかり照らし合わせて購入しましょう。サウナ施設をよく利用する方の場合は、普段サウナに費やしている金額を確認して、数年使えば元が取れる価格のものを購入するのがおすすめです。

メンテナンス面を考える

「自宅用サウナ」は数年単位で使用するため、メンテナンス面にも気を配らなければなりません。。しっかりとした素材や掃除のしやすいデザインのものは劣化が遅くなるので、より長期間楽しめます。またサウナストーブは故障の心配もあるので、しっかりとしたアフターサービスが受けられる製品を選びましょう。

おすすめの自宅用サウナ製品

「自宅でととのう おうちDEサウナ」


(出典:https://revitalize.official.ec/items/72209323

価格120,000円(税込)
種類テントサウナ
温度80度~95度(外気温によって変動)
ロウリュ可能

サウナ初心者だけど自宅でサウナを楽しんでみたいという方におすすめなのが、「自宅でととのう おうちDEサウナ」です。サウナテントやサウナストーブなど、「自宅用サウナ」に必要なものが全て網羅されており、デビューにぴったりの製品となっています。それでいて最高95度まで温められ、ロウリュにも対応するなど性能面も抜群。定価は120,000円ですが、現在は期間限定キャンペーンにより79,200円で販売されています。

「国産檜バレルサウナ i – barrel Tiny R12」


(出典:https://rink-sauna.com/products/942/

価格1,150,000円(税込)
種類バレルサウナ(屋外)
ロウリュ可能

自宅で本格的なサウナライフを楽しみたいという方におすすめなのが、「国産檜バレルサウナ i – barrel Tiny R12」です。元々はキャンプ施設などで利用されているモデルですが、近年は「自宅用サウナ」としても使われています。良質な国産の檜を使って作られており、耐久性や座り心地は抜群。価格は高価ですが、それに見合ったサウナ体験を提供してくれることでしょう。ここで紹介しているものは2人用ですが、他にも多人数に対応したモデルが販売されています。

「北欧産キャビンサウナ Auroom Cala Mini」


(出典:https://totonou.co/collections/katei-private-sauna/products/auroom-cala-glass-mini

価格1,040,000円~(変動あり)
種類バレルサウナ(屋内)
温度115度
ロウリュ可能

屋内で本格的なサウナを楽しみたい方におすすめなのが「北欧産キャビンサウナ Auroom Cala Mini」です。サウナ発祥の地である北欧で作られており、最高温度115度と高い性能を誇ります。また屋内用なのでマンションや賃貸に設置できるのも魅力的。芸能人やインフルエンサーにも愛用されている製品です。

「遠赤外線ドームサウナ プロフェッショナル」


(出典:https://taisya.net/product/saunabox/es-dome.html

価格506,000円~(税込)
種類ドームサウナ(屋内)
ロウリュ不可能

サウナの暑苦しい空気が苦手な方におすすめなのが「遠赤外線ドームサウナ プロフェッショナル」です。この製品はドームサウナと呼ばれるもので、頭を外に出した状態で身体のみを温められるようになっています。また遠赤外線を用いるため、発汗性能がかなり高いという特徴もあります。温度は通常の「自宅用サウナ」より低めですが、手軽にサウナを楽しめます。

まとめ

以上がサウナの特徴や効果、「自宅用サウナ」のメリット、デメリットやサウナ選びのポイント、種類についての解説。おすすめの家庭用サウナ製品4選の紹介でした。

「自宅用サウナ」を導入することで日々の生活にサウナに入ってリラックスする時間が生まれ、人生をより楽しくしてくれます。この記事では「自宅用サウナ」の選び方のポイントやおすすめの「自宅用サウナ」製品について詳しく紹介しているので、これを機に「自宅用サウナ」製品をお探しになってみてはいかがでしょうか。