トレンチコート40代メンズのダサく見えないコーディネート〜おすすめのブランド8選〜

40代メンズにおすすめの、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも活躍することのできるトレンチコート。ミリタリー由来の男らしさと計算された清潔感の両方を併せ持つデザインが魅力となっていますが、ここではそんな魅力を引き出すためのコーディネートや選び方、おすすめのブランドなどをご紹介していこうと思います。

トレンチコートとは

トレンチコートとは、元々第一次世界大戦中にヨーロッパの寒冷な地域での戦いに対応するためのイギリス軍で防水型の軍用コートとして作られたのが始まりとなっています。

Pコートやダッフルコートは水上で船乗りたちの寒さを凌ぐために作られましたが、トレンチコートは陸用のミリタリーウェアとして開発されました。雨の日のレインコートとしても使用するため、糸の段階で特殊な防水薬品を染み込ませてより強固な防水性を誇る、コットンギャバジンを使用しています。

トレンチコートをおしゃれに着こなすポイントと選び方

ここからはトレンチコートをおしゃれに着こなすための選び方やポイント、合わせやすいアイテムなどをご紹介していこうと思います。

トレンチコートの「着丈の長さ・サイズ感」

まずはじめに意識すべきポイントは着丈の長さです。トレンチコートは通常、膝上10〜15センチのミドル丈や膝下まであるロング丈が一般的です。長ければ長いほど落ち着いた大人の雰囲気を出すことができるため、最近ではショート丈も多くみられるようになりましたが40代メンズにとっては大人っぽさを重視し、ミドル丈、ロング丈がおすすめです。また、身幅もスーツのジャケットの上に着ることを想定して余裕のあるものを選ぶと良いでしょう。

ただし、ロング丈ほどになるとバランスをとった着こなしが難しいと思う方も多くなると思います。そんな時はショート丈でカジュアルに着こなすのがおすすめです。ショート丈の場合はナチュラルにすらっと足を長く、スタイルを良く見せることもできます。

シルエットを意識する

大人の印象をより引き出すには、全体的なシルエットを意識することも大切です。服を着るのではなく、服に着られてしまっているように見えると子どもっぽくなってしまいます。Yラインシルエットや、Iラインシルエットを意識しながら活用して身に着けるとカジュアルにもフォーマルにも自分の目指すスタイルに着こなすことができ、大人の魅力を引き出すことができます。

ベルトの結び方

トレンチコートは、テーラードジャケットのように紳士的な印象も与えることが出来るアイテムとなっています。トレンチコートは一般的にウエストにベルトがついており、後ろで結ぶ事でウエストが絞られ綺麗なX字ラインを作ることができます。ベルトの結び方をマスターし、綺麗なX字ラインを作って、スタイリッシュで紳士的な印象を演出しましょう。

カラーを選ぶ

トレンチコートの王道カラーといえばベージュですが、落ち着きのあるネイビーやスマートでクールな印象を与えるブラックもトレンチコートを選ぶ上での3大カラーとして存在します。基本的にこの3色から選べば問題なく着こなすことができトレンドに流されることもありません。しかし、やはり少しずつ印象も変わりますので自分の持っている服や、自分の目指すスタイルを考慮して選んでみてください。

コーディネートに合わせるおすすめのアイテム

それではここからトレンチコートに合わせるおすすめのアイテムについてご紹介します。

季節感のあるインナー

いくら良いトレンチコートを選んだとしても、中に着るインナー選びを軽視すると全体的にパッとしないコーディネートになってしまいます。せっかくトレンチコートを羽織るのならインナーシャツにも気を遣いましょう。例えば季節感のあるインナーを選んでみてはいかがでしょうか。ニットやコーデュロイなどを合わせると季節感も演出でき、一気におしゃれな印象を与えることができます。

また、黒のトレンチコートには明るい色のインナーを選びバランスをとったり、よりカジュアルに行きたい場合はパーカーを着るとトレンチコートのカチッとした雰囲気を和らげ、ラフでスポーティーな抜け感を演出できます。

細身のパンツ

トレンチコートをかっこよく着こなすにはシルエットを意識して細身のパンツを選ぶことをおすすめします。やはりトレンチコートはボリュームのあるアウターとなっているので、ダボっとした太めのズボンを選んでしまうと上下にボリュームのある重たい印象になってしまいます。それゆえ、細身のパンツを選びバランスを取り、スタイリッシュに着こなすと良いでしょう。

トレンチコートのコーディネート例

ここからはトレンチコートを用いたコーディネートをいくつかご紹介していきます。

春秋通勤コーデ


(出典:https://www.pinterest.jp

こちらはグレーチェックのジャケットとパンツに、定番のベージュのトレンチコートを合わせた通勤コーデです。気温が快適な春秋ならではの、フロントを開けた爽やかなスタイルはジャケットとパンツの男らしさをより引き立て、シンプルながらも女性からの支持を得やすいコーディネートとなっています。また、ダークブラウンのバッグと合わせることにより色のバランスがよくなり落ち着いた雰囲気が演出されています。

シンプルなパーカーと合わせたカジュアルコーデ


(出典:https://www.pinterest.jp

こちらはベージュのトレンチコートにパーカーを合わせたカジュアルなコーデです。オーバーサイズのゆったりとしたパーカーがかっちりとしたトレンチコートとのバランスを取り、上品で清潔感がありつつも遊び心のあるカジュアルな印象を与えています。また、パーカーを無地のシンプルなものを選んでいるため子どもっぽさはなく、細身のダメージデニムとワークデニムを合わせることによって男らしさを出せています。

タートルネックで上品コーデ


(出典:https://www.pinterest.jp

トレンチコートの持つ上品さをより引き立たせるためにタートルネックと組み合わせるのは良いアイデアでしょう。白のタートルネックで清潔感をプラスするのが万能で良いですが、別の色で個性を出すのもおすすめです。今回のようにベージュのトレンチコートに黒のタートルネックを合わせるとグッと引き締まったクールな印象を与えることができ、大人の男性の魅力を演出します。

ボーダーTシャツで軽やかなカジュアルコーデ


(出典:https://www.pinterest.jp

続いては明るいベージュのトレンチコートのインナーにボーダーTシャツを採用したコーデです。ベージュのトレンチコートのインナーにボーダーTシャツの相性はとても良く、このセットで爽やかで軽快な印象を与えます。そしてこのコーディネートでは黒のパンツに黒のブーツを採用することで、グッと印象を引き締めていることがポイントです。爽やかなだけではなく、上下のカジュアルとクールのコントラストによって大人な雰囲気を底上げしています。

黒のトレンチコートでシックスタイルコーデ


(出典:https://www.pinterest.jp

最後にご紹介するのはブラックのトレンチコートのボタンを閉めた男らしいシックなスタイルのコーデです。フロントを閉めたこのスタイルは黒の色覚効果によって細身に見せることができ、引き締まった印象を与えます。このコーディネートではインナーに白のニットと明るいグレーのパンツを採用することによって暗く、重たくならずにバランスを保てているのもポイントです。

トレンチコート大人の男性におすすめのブランド8選

ここまでトレンチコートのコーディネートについてご紹介してきましたが、最後に40代メンズの方におすすめのブランドをご紹介していきます。これだけは押さえておきたいというものをご用意しましたので、これから初めてトレンチコートの購入を考えているという方も、今からご紹介するブランドから選んでおけば間違いないでしょう。

1,Burberry(バーバリー)


(出典:https://jp.burberry.com

最初にご紹介するのは、トレンチコートの元祖、英国を代表する有名ブランドの「Burberry(バーバリー)」です。この英国ブランドが独自に開発した、ギャバジンという生地を使うことで悪天候でも問題なく使用することができるトレンチコートは、今でも愛され続けています。ダブルブレストのトレンチコートで、スリムなシルエットに仕上げられています。 1920年代からバーバリーコートのライニングに採用しているブランドの象徴であるバーバリーチェックコットンを裏地に使用しているなど、細部までクラシックなムードで満ちているという特徴があります。

2,MACKINTOS(マッキントッシュ)


(出典:https://www.mackintosh.com

続いても英国を代表するアウトウェアブランド、名門の「MACKINTOS(マッキントッシュ)」です。防水性に優れたゴム引きコートの印象が強いかもしれませんが、その他にも様々なコートを展開しています。これは新定番のショート丈のトレンチコートとなっており、立体的な構造のパターンと、エポレットやガンパッチといったディテールを削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴となっています。着回しのいいショート丈は、オンオフ問わず幅広い場面で活躍します。また、上質な素材感としなやかな風合いで、綺麗めな印象の定番ウールメルトンを使用しており、バランスの取れた適度なウェイトで、メルトンでありながら快適で軽い着心地となっています。

3,GRENFELL(グレンフェル)


(出典:https://vulcanize.jp

GRENFELL(グレンフェル)は1923年に創業された老舗ブランドです。このブランドでは英国メイドを頑なに守って仕立てている「ケンジントン」というモデルが定番となっています。さらに、そのモデルを現代的なレギュラーフィットさせた「ケンジントン2」は、代名詞であるグレンフェルクロスを採用しており、防水性や透湿性、耐久性といった機能性をしっかり確保しています。肩章やストームシールドなど、定番のトレンチディテールを落とし込んだオーセンティックなデザインはカジュアルにもシックにも表情が変わる、汎用性の高い一枚です。また、脱ぎ着する際にアピールできるグレンフェルクラブチェックの裏地も、ブランドを象徴する仕立てのひとつです。

4,BLACK LABEL CRESTBRIDGE(ブラックレーベル・クレストブリッジ)


(出典:https://store.kld-c.jp/products/glfs0ezwj2ty

BLACK LABEL CRESTBRIDGE(ブラックレーベル・クレストブリッジ)は英国スタイルのクラシカルな雰囲気を現代的に楽しませてくれるブランドです。これはエポーレット、ガンパッチ、ケープドバック等、本格的なディテールのトレンチコートに仕上げていて、アイコニックなクレストブリッジチェックを衿裏と裏地、取り外し可能なライナーに使用しています。素材には、綿とポリエステルを高密度で交互に織り上げたギャバジン素材を使用していて、立体感のある組織と、滑らかなタッチ感が特徴で、軽快な着心地となっています。さらに、高密度に織られた素材ではっ水性にも優れています。また、ブランドロゴを刻印した釦を使用しています。

5,ANATOMICA(アナトミカ)


(出典:https://shop.moonloid.jp/view/item/000000000286

ANATOMICA(アナトミカ)は伝説的バイヤー、ピエール・フルニエ氏によって創業されたパリの名店のハウスブランドです。今では世界的なヴィンテージコレクターであるサーティファイブサマーズの寺本欣児氏とタッグを組み、日仏の生産背景を生かした良質で効率的な名品を多く展開しています。このトレンチコートはクラシックなシルエットでありながら、スタイリッシュな要素を兼ね備えた一着です。通常二枚の生地を肩の中心で縫い合わせているのに対し、一枚の生地を筒状に使ってラグランスリーブを作っているこの構造は、肩の頂点から袖口にかけて負担がなく、綺麗に落ちるシルエットが生みます。また、素材はSINGLE RAGLANシリーズと同様に、オリジナルの高密度コットンギャバジンを使用しているのが特徴です。極限まで高密度に打ち込んだこの生地によって高い耐久性と撥水性を誇ります。雨や雪の日も快適に使用することができます。

6,TOMORROWLAND(トゥモローランド)


(出典:https://wear.jp/item/64181111/

こちらはセレクトショップのオリジナルもトレンチコートとなるのですが、非常にハイクオリティーな一着となっています。フランスの名門マーチャント(毛織物商社)「DORMEUIL(ドーメル)」が某メゾンブランド向けに開発した服地「TRENCH(トレンチ)」を起用しています。高品質なウールとコットンを限界まで高密度で織り上げ、独特なコシを与えたツイル生地は、エレガントかつマニッシュな印象です。また、撥水性も備え、多少の雨なら気にせず着用できます。時代に左右されないクラシックなデザインは長く使用することができます。

7,SANYOCOAT(サンヨーコート)


(出典:https://store.sanyo-shokai.co.jp

SANYOCOAT(サンヨーコート)は70年以上の歴史を誇る三陽商会のコート専業ブランドです。70年以上磨き続けてきたその技術を結集して2013年に生まれたのが「100年コート」です。手入れを繰り返しながら大切に着て、月日をともにしながら育てるという、ものを大切にする日本人のメンタリティを体現する服として、非常に高い評価を得ています。これはさらに高いレベルを求め2022年に登場した「100年コート 極KIWAMI」です。高級素材を惜しげもなく使い、表地に用いたのはオーガニックコットンのアルティメイトピマ。超長綿の中でも上位の繊維長と強度を持ち合わせています。高密度に織り上げたギャバジン生地には、耐久撥水加工もプラスされています。着込めば着込むほどその良さがわかる一着となっていますので、良いものを長く着たいという方にはとてもおすすめです。

8,MAISON SPECIAL(メゾンスペシャル)


(出典:https://maisonspecial.co.jp

MAISON SPECIAL(メゾンスペシャル)は、ハイファッションとハイファクトリーを融合させた新しい価値のクラフトファッションを提案している人気ブランドです。プライムオーバーというオーバーサイズのシルエットが代名詞となっています。このトレンチコートはこれまでのこのブランドのプライムオーバーより肩幅は狭く、袖山は高く、肩周りの立体感を強調することでカジュアル過ぎず綺麗に決まるシルエットになっています。ドレス要素とカジュアルさを融合させた新感覚のオーバーサイズシルエットです。

まとめービジネスでもカジュアルでも活躍ー

ここまで40代メンズの方向けにトレンチコートの選び方やおしゃれに着こなすためのポイントを実例とともにご紹介し、おすすめのブランドを挙げていきました。いかがだったでしょうか。トレンチコートはビジネスシーンでもカジュアルなシーンでも活躍することのできる非常に便利なアイテムです。しかし、より大人っぽくおしゃれに着こなすには、しっかりとポイントを抑える必要があります。ぜひ、この記事を参考に自分らしいコーディネートを目指してみてください。また、トレンチコートを持っていないという方はおすすめのブランドを参考に、購入を検討してみてはいかがでしょうか。