今注目の自転車、「クロスバイク」について解説。おすすめのクロスバイク7選も

  • 2024年1月14日
  • 2024年4月23日
  • 自転車
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「クロスバイク」は乗り心地と利便性を両立した新たな自転車の種類です。これまでママチャリやロードバイク、マウンテンバイクが中心だった自転車業界において、それらの長所を取り入れたスタイルが評価され、近年はより注目を集めています。一つでも所有しておくと、間違いなく日々の移動を便利にして、生活の幅を広げてくれるでしょう。

この記事では「クロスバイク」の選び方や特徴について解説し、おすすめのクロスバイクメーカー3選とおすすめのクロスバイク7選について紹介します。

クロスバイクとは

まず、クロスバイクとはどのような自転車なのかについて解説します。

クロスバイクはどのような場所でも走行できる性能の高さと優れた乗り心地の良さを兼ね備えるため、ロードバイクとマウンテンバイクの機能を両立して作られた自転車を指しています。

ロードバイクに見られる走行スピードを上げるための軽量の車体フレームや、マウンテンバイクに見られる安定感のあるタイヤや握りやすいハンドルが装備されているのが特徴です。本格的なサイクリングからちょっとした街乗り、通勤や通学まで幅広く対応できます。

加えて一般的な自転車よりも変速機のギアの数が多く速度の調節がしやすい。車体が軽く坂道の走行も容易、カゴやライトの取り付けも自由と多くの長所があり、普段から自転車に乗り慣れていない人でも乗りやすくなっています。

またデザイン面も特徴的です。基本的にロードバイクやマウンテンバイクのスタイリッシュなデザインを採用しているため、ママチャリと比べて乗っている姿がおしゃれに見えるというメリットがあります。

クロスバイクとロードバイク、マウンテンバイクの違い

よく混同されるクロスバイクとロードバイク、マウンテンバイクの違いについて解説します。

ロードバイクとの比較

クロスバイクが本格的なサイクリングからちょっとした街乗り、通勤や通学まで幅広く対応するというコンセプトで製造されているのに対し、ロードバイクは元々自転車レースでの使用を想定され、そのためにとにかく速く走れるというコンセプトで製造されています。

パーツに目を向けると、クロスバイクはフラットで握りやすいハンドルが装備されていますが、ロードバイクは前傾姿勢を取りやすくするためのドロップハンドルが装備されています。タイヤに関してもクロスバイクは安定性と速度を両立するため幅が30C前後のものが装備されていますが、ロードバイクは速度を上げるため幅が25C程度のものが装備されています。

マウンテンバイクとの比較

クロスバイクが本格的なサイクリングからちょっとした街乗り、通勤や通学まで幅広く対応するというコンセプトで製造されているのに対し、マウンテンバイクは山道や舗装されていない道、俗にいうオフロードを走行するというコンセプトで製造されています。

パーツに目を向けるとクロスバイクはフラットで握りやすいハンドルが装備されていますが、マウンテンバイクは更なる安定感を求めるため、クロスバイクと同じフラットの形状ながら、より太いハンドルが装備されています。

タイヤに関してもクロスバイクは安定感と速度を両立するため幅が30C前後のものが装備されていますが、マウンテンバイクは究極の安定感を求めるため幅が50C前後のものが装備されています。また価格面に関してもマウンテンバイクの方が高価に設定されています。

クロスバイクのおすすめポイント

スポーツタイプの自転車の中では比較的安価

一般的にクロスバイクの価格は3万から10万の間となっています。ロードバイクやマウンテンバイクの場合は10万を超えるモデルも珍しくないことからも、クロスバイクはスポーツタイプの自転車の中では安価であると言えるでしょう。

それでいて性能面ではロードバイクやマウンテンバイクに劣りません。このコストパフォーマンスの高さは魅力的です。また価格が安いため、普段自転車に乗らない方が気軽に購入しやすいというメリットもあります。

高い対応力と取り回しのしやすさ

あらゆる場面に対応できる対応力の高さと、軽量な車体から生まれる取り回しのしやすさもクロスバイクのおすすめポイントです。前述したようにクロスバイクはロードバイクやマウンテンバイクの良い所取りをしているため、一つ所有するだけでさまざまな場面で活用できます。

加えてシティサイクルタイプの自転車と比較してかなり軽量に作られているため、長時間の走行でも疲れを感じにくくなっています。スポーツタイプの自転車にあまり乗ったことがない方でも簡単に乗れるのは、他にはない長所です。

カスタマイズも可能

さまざまなパーツを取り付けられるのもクロスバイクのおすすめポイントです。買い物で乗ることが多いならカゴや荷台を取り付けられ、雨の日に乗る場合は泥除けを取り付けられます。

こうしたカスタマイズ性は特定の場面を想定して作られたロードバイクやマウンテンバイクにはない、クロスバイク独自の強みです。ただしモデルによって取り付けられるパーツが違ったり、取り付け自体は別で行うことも多いため、購入時にチェックする必要があります。

クロスバイクを選ぶ時のポイント

クロスバイクを選ぶ際、何を基準に選べば良いか分からない方は少なくありません。ここではクロスバイクを選ぶにあたって重要となるポイントを4つ程紹介します。

よく乗る場面から選ぶ

前述したようにクロスバイクはあらゆる場面に対応できる対応力の高さを売りとしています。とはいえ車両のスペックやカスタマイズによって得意な場面、苦手な場面というのは生まれるため、事前にどのような場面で乗ることが多いのかを考えて購入するのかは重要なポイントです。

仮に通勤や通学をメインにする場合は、鞄を収納するためのカゴや荷台が付いたものを選んだり、パンクしにくいタイヤを備えたもののような毎日の運用に耐えれるだけの耐久性を持った車両がおすすめです。

サイクリングやアウトドアをメインとする場合はスピードが出やすい車両や、オフロードに対応した車両、多くの変速機を備えている車両がおすすめです。

自分の体格に合ったものを選ぶ

クロスバイクに限った話ではありませんが、自分の体格に合った大きさの車両を選ぶのも重要なポイントです。サイズがあっていない自転車に乗ると身体に余計な負荷がかかり、上手く漕げない、疲労をより強く感じるといったデメリットが生まれます。

購入する際に確認するのが、サドルの下からペダルを取り付けている部分までの長さであるフレームサイズ。これと自分の身長を比較し、適正サイズのものを選びましょう。

車両の重さから選ぶ

車両の重さというのもクロスバイクを選ぶ上で欠かせないポイントです。基本的に車両の重さが軽いと漕ぎやすく、スピードが出ます。逆に重い場合はより頑丈で壊れにくく、衝撃吸収能力が高くなります。

一般的にサイクリングの際には重量が軽い方が良いとされており、通勤や通学、アウトドアの際には重量が重い方が良いとされています。

タイヤの幅から選ぶ

タイヤの幅もクロスバイクを選ぶ上で重要です。太いタイヤを装備している車両は、スピードが出にくい代わりに走行中の安定感に優れます。細いタイヤを装備している車両は走行中の不安定さは増すものの、簡単にスピードが出せます。

自分が車両の何を重視するのか考えた上で、それにあったタイヤを備えた車両を選びましょう。また自転車のタイヤの幅はC=mmという単位で表すのが一般的です。

フレームの素材から選ぶ

クロスバイクのフレームにはスチール、クロモリ、アルミ、カーボンの4種類のうちどれかが使われています。

スチールは自転車において最も多く使われており、高い強度と素材の安さから来るコストパフォーマンスの良さが売りです。その一方で比較的簡単に錆びてしまうという短所があります。安くて頑丈な車両を求める方におすすめです。

クロモリはスチールにクロムとモリブデンという素材を加えて作られており、高い強度と振動への強さ、錆びにくさを兼ね備えています。やや重いという欠点はありますが、長く使い続けたい方におすすめです。

アルミは近年多くの自転車に使われている素材です。他の素材と比べて軽いため、軽量な車体を構成できます。また錆びにくいのも長所です。振動への弱さという欠点はありますが耐久性は高いため、取り回しやすさを求める方におすすめです。

カーボンは自転車のフレームの素材の中で唯一、金属ではありません。とにかく軽いのが特徴で、スピード重視の車体によく使われています。一方で衝撃に強くないため、比較的簡単に割れてしまう。製造にコストがかかるため価格の高いものが多いという欠点もあります。多少お金がかかっても、車体の軽さやスピードを追い求めたい方におすすめです。

おすすめの自転車メーカー3選

Bianchi(ビアンキ)

イタリアのトレビリオに本部を持つクロスバイクメーカーです。元々はミラノで設立され、創業130年超という非常に長い歴史を持っています。

メチェレステと呼ばれる色を用いたデザインが特徴で、クロスバイク初心者からマニアまでさまざまな需要に合わせた車両を発売しています。価格もバラツキがあるため、自分の用途にあったクロスバイクを見つけられるでしょう。

TREK(トレック)

アメリカのウィスコンシン州で設立されたクロスバイクメーカーです。コストパフォーマンスの高さにこだわる姿勢が特徴的で、航空をはじめとするさまざまな分野から技術を取り入れ、車両を開発しています。

販売はプロが常駐する専門店のみで行っており、生涯補償というサービスが付いてくるなど、消費者のことを第一に考えた姿勢が人気の要因となっています。

BRIDGESTONE(ブリヂストン)

1949年に埼玉県で設立された日本のクロスバイクメーカーです。現在は国内最大手の座を確保しています。

ライトの自動点灯やハンドルと後輪のダブルロックといった技術を採用しており、利便性の高い車両の製造に長けています。また取り揃えている車両の種類も多く、用途にあった車両を確実に見つけられるのも魅力的です。

あらゆる場面に対応できるクロスバイク3選

TREK(トレック)FX 3 Disc

(出典:https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP

価格109,890円(税込)
ブランドTREK(トレック)
タイヤサイズ基本サイズ:700×32C

おすすめの自転車メーカー紹介にも出てきたTREK(トレック)によって販売されているクロスバイクです。

車体の多くをカーボンとアルミで構成することで他の追従を許さない軽量性を獲得。それに加えて10段階の変速機を備えているため、非常にスピーディーな走行体験が味わえます。それでいてタイヤの幅は平均より広い32Cとなっているため、走行中の安定感も損なわれていません。

本格的なサイクリングからちょっとした街乗り、通勤や通学まであらゆる場面に対応できる性能を備えています。

オオトモ「LIG MOVE」19246

(出典:https://www.e-otomo.co.jp/lig-move/

価格77,000円(税別)
ブランド株式会社オオトモ
タイヤサイズ基本サイズ:700×28C

大阪の自転車メーカーである株式会社オオトモによって販売されているクロスバイクです。

前輪と後輪で異なるカラーが採用されており、乗っているだけでおしゃれな印象を与えられるデザイン性の高さを備えています。機能性も高く、7段階の変速機による調節や、28Cのタイヤから生まれるスピードは目を見張るものがあります。おしゃれと機能性を兼ね備えた一品です。

Bianchi(ビアンキ) ROMA3

(出典:https://www.japan.bianchi.com/bike-detail?id=33

価格129,800円(税込)
ブランドBianchi(ビアンキ)
タイヤサイズ基本サイズ:700×28C

おすすめの自転車メーカー紹介にも出てきたBianchi(ビアンキ)によって販売されているクロスバイクです。28Cという細めのタイヤと極限まで無駄を省いたデザインが特徴的で、クロスバイクでありながらロードバイク並のスピードを出すことができます。

とにかくペダルを漕ぐ際の負担が減る設計になっているため、長い時間乗っていても疲労を感じないのが魅力的。サイズもかなり幅広く設定されているため、自身の体格にマッチした車両を選びやすいのもおすすめポイントです。

取り回しが簡単。初心者におすすめのクロスバイク2選

TREK(トレック)FX 1 Disc

(出典:https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP

価格74,690円(税込)
ブランドTREK(トレック)
タイヤサイズ基本サイズ:700×35C

TREK(トレック)によって販売されているクロスバイクです。軽くて丈夫なアルミ製のフレームに加え、35Cのタイヤを装備。更に高い性能を誇るディスクブレーキを搭載しており、走行中の安定感は目を見張るものがあります。

またさまざまなアクセサリーを追加できるカスタマイズ性の高さも魅力的。クロスバイクに乗り慣れていない方に安心しておすすめできます。

GIANT(ジャイアント) ESCAPE R3

(出典:https://www.giant.co.jp/giant24/bike_datail.php?p_id=00000043

価格66,000円(税込)
ブランドGIANT(ジャイアント)
タイヤサイズ基本サイズ:700×32C

台湾で設立され、世界トップクラスの自転車生産台数を誇る自転車メーカーGIANT(ジャイアント)によって販売されているクロスバイクです。32Cという太めのタイヤで走行中の安定感を確保しつつ、アルミフレームによる軽量さと24段階の変速機でスピードも出せるようになっています。

台湾のメーカーですが、このモデルは日本人が設計に携わっているため、日本人が求めるものをよく理解して作られています。

安くて役に立つ。コストパフォーマンスの高いクロスバイク2選

GIOS(ジオス)23 ESOLA

(出典:https://www.job-cycles.com/gios/collection/detail6.php?23-ESOLA-1

価格56,100円(税込)
ブランドGIOS(ジオス)
タイヤサイズ基本サイズ:700×35C

イタリアの自転車メーカーGIOS(ジオス)によって販売されているクロスバイクです。

街中の走行を想定して製造されており、アルミフレームによる軽量性とデフォルトで装備された泥除けにより快適な走行体験を提供します。比較的安価ながら性能は高く、街中での走行を中心とする方におすすめです。

RENAULT(ルノー) ALCRB7006 LIGHT

(出典:https://www.gic-bike.com/renault/lineup/al-crb7006light.html

価格42,691円(税込)
ブランドRENAULT(ルノー)
タイヤサイズ基本サイズ:700×28C

フランスの自動車メーカーであるRENAULT(ルノー)によって販売されているクロスバイクです。細めのタイヤと軽量な車体によってスピーディーな走行体験を楽しめるのが最大の特徴。

価格もかなり安く、気軽にサイクリングを楽しみたい方におすすめです。サイズが430mmの一つしかないため、自分の体格とマッチするかチェックする必要があります。

まとめ

以上が「クロスバイク」の特徴や種類の解説、おすすめのクロスバイクメーカー3選、用途に応じたおすすめのクロスバイク7選の紹介でした。

「クロスバイク」を使うことで日々の移動に新たな可能性が生まれ、日々の生活をより楽しくしてくれます。最近は用途や価格に応じたさまざまなモデルの車両が発売されており、購入へのハードルも高くありません。これを機にお好みのクロスバイクをお探しになってみてはいかがでしょうか。