今注目の自動車メーカー、「シトロエン」について徹底解説。おすすめのシトロエン車両モデル4選も

  • 2024年1月14日
  • 2024年4月23日
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「シトロエン」は乗り心地とおしゃれなデザインを両立した自動車メーカーです。日産やトヨタ、三菱など優れた国産の自動車メーカーが多く存在する日本の自動車業界において、唯一無二の技術とスタイルが評価され、近年注目を集めています。一つでも所有しておくと、間違いなく日々の移動を便利にして、生活の幅を広げてくれるでしょう。

この記事では「シトロエン」の歴史や特徴、おすすめポイントについて解説し、おすすめのシトロエン車両モデル4選について紹介します。

シトロエンとは

シトロエンは現在、フランス屈指の大手自動車メーカーという地位を築いています。元々は街の小さな工場から始まりましたが、技術力の高さや多彩なプロモーションを行うことで、成長を遂げました。

フランス発の自動車メーカー

シトロエンは1919年にフランスのパリでアンドレ・シトロエンによって設立されました。アメリカ合衆国の大手自動車メーカーであるフォード・モーターを目標に事業を随時拡大し、現在では世界屈指の大手自動車メーカーにまで成長しています。

最新技術を積極的に取り入れていく姿勢や、自社が持つ高い技術力を活かした新技術の開発、ド派手なプロモーション戦略が会社を支えています。もちろん車両のクオリティも高く、高い走行性能と独特ながらおしゃれなデザインが魅力的です。

近年は普通のガソリン車に加えてハイブリッド車や電気自動車なども製造しており、販売場所も世界各地に広がるなど、現在進行形で進化を遂げています。

創業者アンドレ・シトロエンとは

シトロエンを創業したのはフランスのパリを故郷に持つ実業家、アンドレ・シトロエンです。学生時代にはフランスの名門高校であるリセ・コンドルセに通い勉学に励んだ後、名門エコール・ポリテクニークに進学します。大学卒業後にはポーランドを訪れ、そこで得た知見を基にダブル・ヘリカル・ギアという歯車を発明しました。この発明が高い評価を受け、名を上げたアンドレは1906年にフランスの自動車メーカーである「Mors」に入社し、ここで初めて自動車産業に携わることとなりました。

その後は第一次世界大戦の勃発に伴い、フランス軍の技術将校に就任します。兵器の生産に携わり、砲弾や武器を流れ作業で製造するフォーマットを開発。このフォーマットによって兵器の大量生産が可能になったため、更に評価を上げました。

第一次世界大戦の終了後は自身が理想とする自動車の大量生産スタイルを確立するため、自動車メーカー「シトロエン」を創業。前述した武器の大量生産の経験を活かし、新規メーカーながらどんどん事業を拡大していきました。また派手好きな性格としても知られており、積極的なプロモーション活動に精を出したと言われています。

シトロエンの歴史を深掘り

創業からの急成長

1919年、フランスのパリでシトロエンの歴史がスタートします。小型車をメインの製品とし、それを大量生産でコストを抑えながら安い価格で販売するという戦略のもと、創業とほぼ同時期に最初のモデルである「タイプA」を販売を開始。さらにエッフェル塔を用いた巨大広告や自社製品によるサハラ砂漠の横断、オーストラリア1周などさまざまなプロモーションを展開しました。

また当時最先端の技術だったオール・スチール・ボディを取り入れたモデルの「B10」を販売するなど、挑戦を続ける姿勢が功を奏し、1920年代には世界トップクラスの自動車メーカーになります。従業員数も約30000人まで拡大し、会社として急成長を遂げていました。

経営危機とアンドレ・シトロエンの死

順調に見えたシトロエンでしたが、1930年代に入ると危機が訪れます。前輪駆動やモノコック・ボディといった最新技術を備えた「トラクション・アヴァン」という新モデルの開発に多大な費用がかかったことや、安い価格での販売故の利益の少なさが問題となり、経営状態が徐々に悪化します。1934年にはアンドレが責任を取り、経営陣から退陣。その翌年にはガンでこの世を去ります。

シトロエンはミシュランに吸収され、ピエール・ブーランジェが新社長に就任。第二次世界大戦の影響により新モデルの開発が停滞するという苦難に見舞われながらも、1948年には新モデル「2CV」を発表。斬新な車体のデザインと高い走行性能というシトロエンの特徴を色濃く備えた「2CV」は最終的に500万台以上が生産される大ヒットとなりました。

「DS」モデルの発売とまたも訪れた経営危機

1955年にはパリのモーターショーで「DS」モデルを発表します。この「DS」はシトロエンの代名詞とも言える存在です。ハイドロニューマティック・サスペンションを世界で初めて本格搭載したほか、空気抵抗を減らすエアロダイナミクスを考慮した車体、インボード式ディスクブレーキのフロントへの採用など、画期的な技術が満載。ショーの初日だけで1万台を超える予約がなされ、最終的にショーの全期間で約8万台を売り上げました。

「DS」の発売において再び世界的自動車メーカーの威厳を取り戻したシトロエンでしたが、1970年代に入ると再び苦境に陥ります。親会社ミシュランの株式売買や、オイルショックの発生、新モデルの開発コスト増加などが重なり、40年ぶりの経営危機に晒されます。こうした状況を踏まえ、1974年に同じフランスの大手自動車メーカーである「プジョー」と合併。「グループPSA」と名前を変え、会社を存続させました。

電気自動車の開発を筆頭に、近年も事業を拡大

近年のシトロエンは電気自動車やハイブリッド車の開発に力を注いでいます。1990年には「C15」、「C25」という二つの電気自動車型モデルを発表。これは世界でもかなり早い電気自動車の開発だったため、多くの注目を集めました。2010年から2020年までの間には「C‐ゼロ」モデルの電気自動車を販売。現在もさまざまなモデルの電気自動車やハイブリッド車の開発、販売に着手しています。

シトロエンの魅力

シトロエンにはさまざまな魅力がありますが、ここでは4つに絞って解説します。

最新技術を取り入れた車両

「B10」のオール・スチール・ボディや「DS」のハイドロニューマティック・サスペンションなど、シトロエンは常に最新技術を取り入れた車両を開発してきました。

現行のモデルでそれに当たるのが、モーターの部分に搭載されているトランスミッションです。トランスミッションが搭載されることで燃費が格段に向上します。またギアチェンジのスムーズさも持ち味で、あらゆる場面に対応できる利便性も備えています。

唯一無二のおしゃれなデザイン

唯一無二ながらおしゃれさを感じさせる車体のデザインも、シトロエンの魅力です。人々から未来的とも言われる丸みを帯びた車体。やや奇抜な配色と2段に分かれたヘッドライトが作り出す神秘的な雰囲気はシトロエンのモデルでしか味わえません。シトロエンに乗っているだけで、自身のおしゃれさにも磨きがかかったように感じられます。

抜群の乗り心地

車で移動する際に生じる揺れ。少しであれば心地よいこともありますが、激しくなるとストレスを感じるようになります。シトロエンの車両は、こうした走行中の揺れに完璧に対応しています。

「DS」モデルから取り入れられたハイドロニューマティック・サスペンションは一般的に使われる金属バネではなく、空気バネを採用し、オイルと併用することで走行中の衝撃を完璧に吸収するという技術です。現在のモデルでは技術の進化により金属バネを用いたハイドロニューマティック・サスペンションが採用されており、揺れをなくした抜群の乗り心地を実現しています。

専用アプリケーションを用いた独自のサービス

シトロエンの車両と連動しているのが、「マイシトロエン」というアプリケーションです。「マイシトロエン」を利用することで、スマホで自身の所有する車両の情報について知ることができます。走行距離や燃費の値まで詳しく把握できるため、維持作業の手間を軽減できます。整備の記録も付けられるため、安心して車両を運用できます。

シトロエンの購入方法について解説

シトロエンの日本でのビジネスはStellantisジャパンという会社が統括しており、日本各地に存在する専売ディーラーから車両を購入できます。購入にあたってはさまざまなファイナンスプランやサポートが存在するため、自分にあったプランを選ぶことで、大きな負担をかけずに車両の購入が可能です。

おすすめのシトロエン車両モデル4選

「C3」モデル

(出典:https://www.citroen.jp/models/c3.html

メーカー希望小売価格C3 SHINE 3,117,000円(税込)
C3 C-Series 3,207,000円(税込)
車体サイズ‎3,995mm×1,750mm×1,495mm
総排気量1,199cc
エンジンの種類ターボチャージャー付直列3気筒DOHC
エンジン最高出力‎81kW(110PS)/5,500rpm
エンジン最大トルク205N・m/1,500rpm
燃費(WLTCモード)17.2km/L

高い性能を誇るコンパクトカーとして多くのユーザーから愛されているのがこの「C3」モデルです。

現行のモデルは3代目のもので、切れ長のLEDライトが醸し出すスマートな雰囲気に、ルーフカラーとボディカラーの組み合わせから生まれるオリジナルのデザインが人気の要因になっています。

コンパクトカーながら普通の車以上におしゃれな雰囲気をまとえるのも魅力的。通常モデルの「SHINE」と特別なカラーで装飾された「C-Series」の2種類が販売中です。

「C3 AIRCROSS SUV SHINE PACK」モデル

(出典:https://www.citroen.jp/models/new-c3-aircross-suv.html

メーカー希望小売価格C3 AIRCROSS SUV SHINE PACK 3,841,000円(税込)
C3 AIRCROSS SUV SHINE PACK BlueHDi  4,023,000円(税込)
車体サイズ‎4,160mmx1,765mmx1,630mm
総排気量SHINE PACK 1,199cc SHINE PACK BlueHDi 1,498cc
エンジンの種類SHINE PACK ターボチャージャー付直列3気筒DOHC
SHINE PACK BlueHDi ターボチャージャー付直列4気筒DOHC
エンジン最高出力SHINE PACK ‎90kW(130PS)/5,500rpm
SHINE PACK BlueHDi ‎88kW(120PS)/3,750rpm
エンジン最大トルクSHINE PACK 230N・m/1,750rpm
SHINE PACK BlueHDi 300N・m/1,750rpm
燃費(WLTCモード)SHINE PACK 16.7km/L
SHINE PACK BlueHDi 21.3km/L

一つ前に紹介した「C3」モデルのSUV車バージョンです。全体的に車体のサイズが増加し、ルーフレールが取り付けられたことでデザインのパワフルさが増しました。

荷物などを積みやすくなったため、遠方へ出かける際にも困ることはありません。通常版のSHINE PACKとディーゼルエンジンが搭載されたSHINE PACK BlueHDiが販売されています。

「C4」モデル

(出典:https://www.citroen.jp/models/new-c4-e.html

メーカー希望小売価格C4 SHINE BlueHDi 4,249,500円(税込)
E-C4 SHINE  5,548,500円(税込)
車体サイズ‎4,375mmx1,800mmx1,530mm
総排気量C4 SHINE BlueHDi 1,498cc
エンジンの種類C4 SHINE BlueHDi ターボチャージャー付直列4気筒DOHC
E-C4 SHINE  交流同期電動機
エンジン最高出力C4 SHINE BlueHDi 96kW(130PS)/3,750rpm
E-C4 SHINE 100kW(136PS)/5,500rpm
エンジン最大トルクC4 SHINE BlueHDi 300N・m/1,750rpm
E-C4 SHINE 260N・m/300=3,674rpm
燃費(WLTCモード)
一充電走行距離
C4 SHINE BlueHDi 22.6km/L
E-C4 SHINE 459km/L

コンパクトカーながら長距離、長時間の運転にも対応したのがこの「C4」モデルです。通常モデルのC4 SHINE BlueHDiはディーゼルエンジンが搭載されており、パワーに優れています。

E-C4 SHINEは100%電動モーターで走行する電気自動車のモデルとなっており、環境に優しい車両となっています。

「C5 AIRCROSS SUV」 モデル

(出典:https://www.citroen.jp/models/c5-aircross-suv.html#_all

メーカー希望小売価格C5 AIRCROSS SUV SHINE PACK BlueHDi 5,680,000円(税込)
C5 AIRCROSS SUV SHINE PACK PLUG-IN HYBRID  5,680,000円(税込)
車体サイズ‎4,500mmx1,850mmx1,710mm
総排気量SHINE PACK BlueHDi 1,997cc
SHINE PACK PLUG-IN HYBRID 1,598cc
エンジンの種類SHINE PACK BlueHDi ターボチャージャー付直列4気筒DOHC
SHINE PACK PLUG-IN HYBRIDターボチャージャー付直列4気筒DOHC
エンジン最高出力SHINE PACK BlueHDi 130kW(137PS)/3,750rpm
SHINE PACK PLUG-IN HYBRID 133kW(180PS)/6,000rpm
エンジン最大トルクSHINE PACK BlueHDi 400N・m/2,000rpm
SHINE PACK PLUG-IN HYBRID 300N・m/3,000rpm
燃費(WLTCモード)SHINE PACK BlueHDi 17.1km/L
SHINE PACK PLUG-IN HYBRID 15.7km/L

現在、SUV車の主力となっているのがこの「C5 AIRCROSS SUV」モデルです。シトロエンの特徴である高い衝撃吸収性能をプログレッシブ・ハイドローリック・クッションという仕組みで実現させているため、長時間乗っても疲労が溜まりません。

ディーゼルエンジンが搭載されている「SHINE PACK BlueHDi」とシトロエンの初のハイブリッド車である「SHINE PACK PLUG-IN HYBRID」の2種類が販売されています。

まとめ

以上が「シトロエン」の歴史や特徴、おすすめポイントについての解説、おすすめのシトロエン車両モデル4選の紹介でした。

「シトロエン」の車両を使うことで日々の移動に新たな可能性が生まれ、日々の生活をより楽しくしてくれます。さまざまなモデルの車両が発売されており、それぞれ性能が異なるため自分にあったモデルが見つかります。これを機にお好みの「シトロエン」の車両をお探しになってみてはいかがでしょうか。