高級スーツは何が違うの?厳選した20万円以上の高級スーツブランドとともに紹介

  • 2024年1月14日
  • 2024年4月23日
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スーツはビジネスシーンはもちろん、パーティーシーンでも欠かせないアイテムの一つです。スーツはピンからキリまで様々なものがありますが、20万以上するものは高級スーツと言われています。ここではそんな高級スーツは何が違うのか、またどんなものがあるのかを紹介していきます。

高級スーツが高い理由と5つのポイント

なにが高い理由なのか理解することはスーツを選ぶ上で非常に重要です。これから紹介する5つのポイントを確認し、値段に見合った本当に良いスーツを選べるようにしましょう。

1.ファブリック(生地)

まずは、やはりファブリック(生地)の違いがあります。特にスーツでは生地の良し悪しで全く仕上がりが変わってしまうので、高級スーツブランドでは生地が最重要視されています。

高級スーツでは一般的なものとは全く違っており、高級ウールやカシミア、絹などの天然素材が使用されることが多いです。これらの素材は肌触りが良く、柔らかく滑らかな着心地で体にフィットするためストレスなく長時間着ることができます。

良い生地を見極めるポイントの一つには原毛の細さである「Super’s表示」というものがあります。「Super’s表示」とは、スーツ生地の品質、繊維の太さ(繊度)を表す数字のことで、主にウールの繊維の平均直径を表し、原毛の繊維が細くなればなるほど手触りの良い高品質な糸を作ることができ、表示されている数字が高ければ高いほど高価な生地ということになります。

日常使いのビジネススーツであればSUPER100sが一般的で、もう少しさらっとしたものがよければSUPER130sほどが適しています。ただし、Super’s表示はウールのみでありカシミア、絹などの天然素材、ポリエステルなどの化学繊維では使用されませんので注意が必要です。

簡易的な生地の確認の仕方は以下の3つです。
・光沢があるか
・生地の柔らかさ
・シワがすぐに戻るか

高級なものは柔らかく、ソフトな風合いで、光沢や艶感があります。上質な原毛はもともと油を多く含んでいるため、生地を作る過程で「洗毛」を行っても油分が残り、自然な光沢感が出ます。そして上質な生地は復元性に優れるため、しわが入ってもすぐに戻るのが特徴です。生地はスーツの命ともいえますので、念入りに確認しましょう。

2.縫製品質

次は縫製の違いです。一般的な大量生産のスーツが機械で作られているのに対し、高級スーツは職人の手によって一つ一つ作られています。そのため高級スーツはそれぞれの体格、動きに合わせた快適な着心地をもたらすことができます。

このような表には見えない細部の精巧なつくりが価格にも大きく関与しているのですが、高級スーツブランドが求めるものは最高級の作りであるため、コストの削減で機械を使うよりも最高の一着にするために手作業で行われているのです。

3.製造国

続いては製造国です。スーツというのは職人の手によって伝統的な製法で作られることが多いです。そのためイタリアやイギリスといった、スーツの製造に長い歴史と伝統を持つ国ではその質やデザインは洗練されたものが多いです。

また、スーツの命とも言える素材の品質の良いものを取り寄せやすい国かというのも関わってきます。例えばイタリアは高品質なウールやシルクの生産地として有名であり、高級スーツの製造に適しているといえます。

さらに国によってブランドイメージやマーケティング戦略も違います。例えばイタリア製のスーツは高級感と洗練されたデザインが特徴的であり、日本では高い人気があります。このような製造国による違いを楽しむのも高級スーツの魅力の一つです。

4.パーツの数

高級スーツの違いにはパーツの数というものがあります。これは表面上で見える違いではありませんが、一般的なスーツよりも仕立てが精密なためパーツの数が多いという特徴があります。高級スーツは体へのフィット感を求め様々な動きを計算され作られています。そのためパーツの多さが必要となり、このパーツの多さによって柔軟な動きや体の曲線に合わせたフィット感を生み出すことができているのです。

反対に一般的なスーツはコストを削減するためパーツの数が少なくなっています。機械で大量に作るというのも関係しているかもしれません。これはそれぞれのスーツのパーツを分解してみると全く違うことがわかります。

5.デザイン

最後はデザインです。もちろんデザインは一般的なものとは違います。ただ、その違いは一般的なものと比べ奇抜であるというようなことではありません。洗練されたフィット感やシルエットを実現するために、デザイナーやテーラーが特別な技術を駆使しているということです。

また、一般的なスーツはその時代の流行に合わせて作られ、そのためその流行が終わってしまうと時代遅れのイメージが付いてしまいます。それに比べ高級スーツは職人の手で伝統的でクラシックなデザインがスタンダードとして流行に左右されずに作られているので、いつの時代も堂々と着ることができます。これが一般的なものとの違いであり、高級スーツの楽しみの一つです。ブランドごとに様々な伝統的デザインがあるのでお気に入りのデザインを見つけてみましょう。

20万円以上の高級スーツブランド10選

それではここからは20万円以上の高級スーツブランドをいくつか紹介していきます。先ほども述べたようにそれぞれのブランドに伝統的なデザインであったり、ブランドイメージ、マーケティング戦略がありますので、ぜひブランドを調べる際の参考にしてみてください。

Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)/イタリア

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/406942516334672393/

エルメネジルド ゼニアはイタリアのメンズファッションブランドで、主にスーツや紳士服の製造・販売を行っています。ゼニアのスーツの特徴は軽くて滑らかな生地です。

このブランドは同名の創業者エルメネジルド・ゼニアによって1910年にトリノで創業されましたが、ファブリックメーカー(生地メーカー)としてスタートしただけあって、生地への追求度は他のブランドと比べ、頭ひとつ抜けているといっても過言ではないです。

ゼニアは専用の農場を持ち、品質の高い原毛を取っていて、紡績、染色、仕上げの一連の作業を自社内で完結させ一括管理する「一貫紡」と呼ばれるシステムを採用する事により、その高い品質を安定させています。

ゼニアはこれから紹介するいくつかのブランドにも生地を提供しており、高級スーツの3割はゼニアの生地が供給されていると言われています。まさに繊維業界のトップメーカーです。

Kiton(キートン)/イタリア

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/54887689193944710/

「最高級のスーツ」を掲げるキートンの上質な生地を、優れた職人が数十時間かけて一切の妥協も許さずつくられたスーツはまさに世界最高峰の品質です。

かつてナポリがヨーロッパ随一の映画を誇っていた時期に生まれた伝統的なナポリ仕立てを頑なに守りつつも現代的なフレッシュ感を取り入れた美しいシルエットとなっています。近年ではスーツやジャケットだけでなくコート・パンツ・シャツ・タイ・シューズ・ニットに至るまで展開しています。上質なモダンクラシックを求める方に最適です。

しかし価格も最高峰で、ジャケット単体で60〜70万円、パンツだけで10万円以上と20万円を軽々と超える価格設定となっていますのでお財布との相談が必要です。

Brioni(ブリオーニ)/イタリア

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/46795283606454301/

ブリオーニはイタリアを代表する高級メンズスーツブランドです。オーダーメイドを正統派とする紳士スーツを既制化した革命的なブランドとして1945年に生まれました。

ブリオーニの職人は一人一人が素晴らしい技術力を持った芸術家で、生地の裁ちから完成したスーツの仕上げのアイロン掛けまで、才能あふれるブリオーニの職人は、全ての工程、細部にそれぞれの情熱と知識とスキルを注いでいます。一般的なスーツが100〜150工程と言われる中で、ブリオーニは独自のメソッドにより220工程もあると言われており、その膨大な手間のかけ方からスーツに対するこだわりとその情熱を感じることが出来ます。

ハンドテーラリングによるブリオーニのスーツは、軽く柔らかいため順応性があり、あらゆる体型にフィットし型崩れしないことで有名です。誰が着ても様になり、ブリオーニの存在感を出すことができるため、様々な層から高い支持を得ています。

Belvest(ベルヴェスト)/イタリア

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/529524868687373897/

ベルヴェストは1964年ヴェネチア近くの文教都市パドヴァにて創業されたファクトリーブランドです。ファクトリーブランドとしてエルメスやランバンなど一流メーカーのOEMを手掛けていたことでも有名で、クラシコイタリア協会にも加盟している由緒正しきブランドです。

マシンメイドを採用するものの中で最高峰と称されるベルヴェストは、マシンメイドをベースに着心地を左右する重要な工程は職人による手仕事で行います。最高級の生地を選び、伝統を継承した製法、デザインを用いつつも、トレンド感溢れる大人っぽい艶のあるスーツ作りが他のブランドとの大きな違いとされ、ナポリ仕立てとはまた違った美しい仕上がりとなっています。

大部分がマシンとはいえ着心地に直接関係してくる部分では職人の手がかかっているため、柔軟で動きやすく、ストレスの無い仕上がりとなっています。

ISAIA(イザイア)/イタリア

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/600667669032517504/

イザイアはイタリアの高級メンズウェアブランドです。イタリアンの伝統的なデザインと洗練されたデザインを融合させ、スーツだけでなく様々なウェアを販売しています。

イザイアはナポリのようなジェントルマンを体現するコレクションとして展開されています。ナポリ仕立ての伝統と専門的な製品知識を備えた価値あるナポリ製のコンセプトのもとに築かれています。特にナポリタン・ショルダーと呼ばれる独特な型のデザインが有名です。

Chester Barrie(チェスターバリー)/イギリス

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/163959242670971403/

チェスターバリーは1935年に英国で創設された創設されたブランドです。創業者はサイモン・アッカーというアメリカ人で、テーラーの技術を駆使した伝統的な手法と最高級の生地を使用し、最高水準の高級紳士服を提供するブランドとなりました。

創業当時の工場はすぐに手狭になり、1949年にそれまでロールス・ロイス社が使用していた土地を航空省から借り受けるなど凄まじい展開力を見せます。1961年にはさらに拡張した大きな工場へ移転し、今では工場内で約200名の職人たちが80%以上の工程を「手作業」で縫製しています。

最高級の品質と細部へのこだわりを見せる手作業での仕事は80年以上経った今でも評価されています。ですがその最高級の品質にも関わらず安いもので10万円〜と比較的お手軽な価格なのも人気の理由です。コストパフォーマンスを追い求める方には最適の一着となること間違いなしです。

HOLLAND & SHERRY(ホーランド&シェリー)/イギリス

 

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/522699100511037563/

ホーランド&シェリーはイギリス、イングランドのロンドン発祥の高級服地マーチャントです。170年以上の長い歴史を持ち、長きにわたり、世界中にその高品質な服地提供を行ってきました。

特徴はなんといってもそのコレクション数でしょう。ウール素材は勿論、コットン、シルク、リネンからカシミヤ、ビキューナなどの最高級素材まで幅広く扱っています。それぞれの素材で30〜80種類のパターンを揃えていて、その高い品質とデザイン力が著名人にも愛用される理由なのでしょう。

HUNTSMAN(ハンツマン)/イギリス

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/1094656253155377430/

こちらもイングランドのロンドンにある高級テーラーメイドスーツのブランドで、世界的にも有名なスーツの街、サヴィル・ロウに拠点を有します。170年以上の歴史を持つこのブランドは狩猟を楽しむ英国王室や王侯貴族らを顧客として王室仕立てのアイテムをいくつも手掛けてきたという実績があります。

伝統的な製法を守りつつもモダンな雰囲気を取り入れたデザインがスタイリッシュさを醸し出しています。また、胸板を強調するようなつくりが特徴でスタイリッシュさと同時にパワフルな力強さも引き出してくれます。

Hickey Freeman(ヒッキー・フリーマン)/アメリカ

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/379639443600854822/

続いて紹介するのはアメリカンテーラーの最高峰、ヒッキー・フリーマンです。高級スーツブランドというとイタリアもしくはイギリスが思い浮かぶかもしれませんが、このアメリカブランドも非常におすすめです。

ヒッキー・フリーマンは「ソフトテーラリング」をコンセプトに柔らかい着心地が特徴です。他のものと一味違う独特の柔らかさは、曲線部分の多くを手縫いでつくることによって演出しています。決まりすぎず少しのラフさがあるためイタリアとはまた違う魅力があります。

Cifonelli(チフォネリ)/フランス

(出典:https://www.pinterest.jp/pin/136093219985274818/

チフォネリはフランスの高級スーツブランドで、1880年イタリアのローマで創業し、イギリスで仕立て技術を学んだ2代目が1926年にフランスのパリへと拠点を移し、スーツの仕立てやテーラリングの伝統を受け継ぎました。イタリアのテーラリングとイギリスの端正さにパリのエレガントさを全て融合させた「ヨーロピアン・エレガンスの極み」と称されています。

チフォネリの特徴は首から肩にかけてのしなるようなラインやほのかに膨らみ張り出した袖山です。メンズスーツにも華やかさやエレガントさを出せるデザイン力と動きやすい細かなつくりは、まさに職人の技術が詰め込まれた最高の一着となっています。「自由なスーツ」と表現されることも度々あり、これがイタリアやイギリスとは違ったフレンチブランドの魅力と言えるでしょう。

また、オーダーメイドにも力を入れており、様々なタイプの顧客に合わせたカスタマイズをすることが可能です。

まとめ〜大人のオシャレを楽しむ〜

ここまで高級スーツの違いと、いくつかの高級スーツブランドを紹介してまいりました。生地から最高級のものを使用し技巧に優れた職人が目に見えない細部まで、一切の妥協を許さず手間をかけてつくっていることで高級になっているのです。

高級スーツブランドが長い歴史の中で評価され続けているのには柔らかな着心地とフィット感、品質の高さがあるといえます。さらには高級ブランドを身につけるということはそれだけで自分を高めてくれます。きっとそのブランドをかっこよく着るために、いつもよりすっと背筋が伸びるはずです。そんな魅力が高級スーツにはあります。

そんな高級スーツの違いを感じながら自分を高め、「大人のオシャレ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。