メルセデス・ベンツ新型Eクラス登場!特徴をご紹介します!

  • 2024年2月3日
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ついにメルセデス・ベンツEクラスがフルモデルチェンジを果たしました。実質の従来型が登場したのは2016年になりますので、実に7年ぶりのフルモデルチェンジとなります。

今回で6代目、ちょっとマニアックに源流から数えると11代目となるEクラスですが、7年の月日で一体どんな進化を遂げたのでしょうか。この記事では新型Eクラスに関する詳しい特徴をご紹介していきます。

ベンツEクラスの歴史

新型Eクラスの紹介をする前に少しEクラスの歴史を振り返ってみましょう。Eクラスといえば多彩な車種を誇るメルセデス・ベンツブランドの中でも中核を担うモデルとなっています。「Eクラス」と呼ばれるようになったのは1984年に導入されたW124からですが、その歴史を遡ると1947年に登場した170V(W136)と言われています。それを初代として数えるならば今回の新型の登場で11代目ということになります。なんと76年もの歴史を持っているのです。ですが今回はEクラスと呼ばれるようになったW124からの計5台をご紹介します。

初代・W124型

(出典:https://www.pinterest.jp/)

1984年に登場したこの車が初代Eクラスとなります。登場した当初は「ミディアムクラス」と呼ばれていましたが、1993年になってから「Eクラス」と呼ばれるようになっていきました。W124型の車種は、セダン、クーペ、ワゴン、コンバーチブルのバリエーションで提供され、幅広い選択肢を提供していました。W124型は、当時の最新の安全性と快適性を組み合わせ、高い基準を設定しました。また、W124は先進的なサスペンションシステム(マルチリンク式独立懸架サスペンション)やエアバッグなど、当時としては革新的な安全機能を備えており、乗員の安全性に焦点を当てていました。その頑丈な造りと高い安全性は、多くのユーザーに信頼され、クラシックカーとしても評価されています。

内装は高級感にあふれ、木製のトリムや本革のシートなど、上質な素材が使われていました。機能的で洗練されたデザインは、長寿命でありながらも時を経ても魅力を失わない特徴となりました。さらに、有害物質の排出削減の面でも先駆者としての役割を果たし、1986年からはガソリンエンジンを搭載する全てのモデルに排出ガス抑制システムを装備しました。このモデルは1986年に日本でも登場し、当時のバブルの影響もあって、大ヒットモデルとなりました。

2代目・W210型

(出典:https://www.pinterest.jp/

メルセデス・ベンツ W210型は、1995年に登場し、Eクラスの一部として位置づけられました。4つのヘッドランプを採用したフロントマスクを持つW210は、W124型の後継車両であり、優れた快適性、安全性、そして洗練されたデザインが特徴でした。この車種は、セダン、ワゴン、および一部の市場ではクーペとして提供され、多様なボディスタイルでユーザーに選択肢を提供しました。W210は、先進的な安全機能を備えており、SRSサイドエアバッグ、SRSウィンドウエアバッグが標準装備となり、ブレーキアシスト、アクセラレーション・スキッドコントロールも初採用となりました。

また、乗り心地に焦点を当て、サスペンションの改良や静粛性の向上が図られ、快適で長距離ドライブに適していました。内装は高級感にあふれ、木製のトリムや本革のシートが贅沢に使われていました。また、ETS(エレクトロニック・トラクション・サポート)やベルトフォースリミッターなど、数多くの先端テクノロジーが標準装備となったのをはじめ、レインセンサーやキセノンヘッドランプなどの革新技術がオプションとして設定されたのが特徴です。クラシックカーとしても一定の人気を誇り、その洗練された外観と快適な乗り心地は今日でも多くの自動車愛好者にとって魅力的です。

3代目・W211型

(出典:https://www.pinterest.jp/

メルセデス・ベンツ W211型は、2002年に導入された3代目のEクラスです。W211は、先進的なテクノロジー、洗練されたデザイン、そして高いパフォーマンスを組み合わせ、ベンツの中型高級車として注目を集めました。この車種は、セダン、ワゴン、クーペとして提供され、多様なボディスタイルとエンジンオプションが用意されていました。先代から引き継がれたツインヘッドライトは大きく傾斜することによって、よりスポーティな見た目となっています。

このモデルでは、2段階式のSRSエアバッグ、2段階式のベルトフォースリミッター、アクティブライトシステム付バイキセノンライト、センサー制御クライメントコントロールなどの先進的な安全機能が搭載され、ドライバーの安心感を高めました。内装は豪華であり、木製のトリムや高品質な素材が使用され、最新のテクノロジーが組み込まれていました。コマンドシステムや豊富なエンターテインメントオプションが利用可能で、快適で洗練されたドライビングエクスペリエンスを提供しました。走行性能ももちろん優秀で、フロントに4リンク式サスペンションを採用、リアにはほぼオールアルミニウムのマルチリンク式リアサスペンションを搭載しています。W211は、優れた乗り心地と高い安全基準により、当時のベンツのラインナップで成功を収めました。

4代目・W212型

(出典:https://www.pinterest.jp/

メルセデス・ベンツ W212型は、2009年に登場しました。W212は、伝統と革新を融合した全く新しい内外装を採用するだけでなく、先進的なテクノロジー、高い安全性を組み合わせ、中型高級車の新しい基準を確立しました。セダン、ワゴン、クーペのボディスタイルが用意されています。

特徴的なツインヘッドライトは楕円形から異形に変わり、よりシャープさが強調されました。W212は先進的な安全機能を備えており、予防安全技術やハイビームアシスト、レーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシストなどの運転支援機能が進化しました。また、空気抵抗係数(Cd値)は0.25という世界トップレベルのエアロダイナミクスを実現しています。その流線型で洗練された外観と最新のテクノロジーが融合したW212は、モダンでエレガントな印象を与え、クラシックカーとしても将来的な評価が期待されます。

5代目・W213

(出典:https://www.pinterest.jp/

メルセデス・ベンツ W213型は、2016年に導入されたモデルです。W213は、先進的なテクノロジー、高い安全性、そして洗練されたデザインで知られ、メルセデスの最新の自動車技術を結集しています。W213はセダン、ワゴン、クーペ、カブリオレのバリエーションを提供し、各ボディスタイルでエレガントでモダンなデザインが特徴です。

このモデルでは、先進的な運転支援機能が強化され、セミオートノマスドライビング機能や先進的なセーフティテクノロジーが取り入れられました。ドライブパイロットという機能では、前走車との車検距離を自動的に適正に維持し、前走車の追従走行を可能とします。また、アクティブレーンチェンジアシストによってウインカーを2秒以上点滅させた場合に車線変更をアシストすることができます。さらに、テアリングホイールには自動車で初となるタッチコントロールボタンを採用しています。

ベンツ新型Eクラスの特徴

ここまでベンツのEクラスについて歴代の車種を振り返ってまいりましたが、ここからは新型EクラスとなるW214について詳しく解説していこうと思います。

ボディの変化はあまりなく

新型Eクラスのボディサイズは全長×全幅×全高=4949×1880×1468mm、ホイールベース=2961mmとなっていて、従来型よりも約10mm長く、約30mm広く、約15mm高くなり、ホイールベースも22mm長くなっています。しかし若干室内の空間の拡大が測られた程度でほぼ先代と同サイズに収まっています。1900mmを軽々と超える大きさの車が増えている中で1800mm台を守れたと捉えるべきでしょう。

伝統的な3ボックススタイルを継承したボディのフォルムは、Cピラーの傾斜が緩やかになったことで、ルーフ先端からトランクリッドまでが一直線で続くようなデザインへと変化しました。空気効力係数(Cd値)は0.23という優秀な数値を出しています。ちなみにトランクの容量は540リットルで、プラグインハイブリット車になると370リットル。荷室の床の段差も解消されていて、トリムエレメントにオープンポアのウッドのみが使用されているため見た目だけでなく触り心地もいいものとなりました。

(出典:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars.html)

特徴的なテールライトデザイン

リアで特に目を引くこのLEDテールライト。イルミネーショングラフィックには、両サイドに二つのスリーポインテッドスターが描かれ、日中でも点灯するようになっています。

少し余談ですが、スリーポインテッドスターは、メルセデス・ベンツのエンブレムやロゴに使われている三つの先が尖った星で知られ、この星の起源は、メルセデスとベンツが合併する前にそれぞれの会社が独自のエンブレムを持っていたことに由来します。メルセデスのエンブレムは三つの先が尖った星で、ベンツのエンブレムは螺旋状の星でした。合併後、この二つのデザインが統合され、現在のスリーポインテッドスターが生まれたというものです。

現時点で、スリーポインテッドスターを模したテールライトのデザインは新型Eクラス専用となりますが、この遊び心をいいと思うか、やりすぎと思うかは人を選びそうなところです。

(出典:https://www.pinterest.jp/

光るグリルを採用

フロントの周りには、フロントグリルの周囲をグロスブラックのパネルが覆うことによってヘッドライトとの連続性を協調することを可能にしています。この処理の仕方はメルセデス・ベンツの電気自動車ブランドの「EQ」シリーズで良くみられるものとなっています。さらにグリルにはオプションでBMWのように枠の部分を光らせるイルミネーションを装着することができるようになっています、これに関してはなぜそのようなものをつけたのかと疑問に思う方もいるようですが、きっと最近の流行りに便乗したのでしょう。テールライトもヘッドライト同様、下端が波打つような形状を採用しています。

ダッシュボードが全面液晶パネルのスーパースクリーンに進化

あっと驚く進化を遂げたのはこのダッシュボード。ダッシュボードのデザインは、SクラスやCクラスの二画面タイプと、一部のEQモデルに採用されている三つのディスプレイを一枚のディスプレイに見えるように配置したMBUXハイパースクリーンを合わせたような形になっており、これを「MBUXスーパースクリーン」と呼びます。二枚のオプションパネルは標準装備となっていて、オプションをつけると助手席にもパネルが設置されるという形になっています。

メルセデス・ベンツはこれまでもダッシュボードのインターフェースはモデルを問わず共有化してきましたが、このMBUXハイパースクリーンが今後登場するモデルにも採用されるかどうかは未だわかっていません。

(出典:https://www.pinterest.jp/

ダッシュボード全面が液晶パネルで覆われるスーパースクリーンは安全面での機能にも優れていて、画面では動画などの閲覧も可能となっていますが、助手席に人がいない場合は映像を流せないなどの、運転中のドライバーが安全に運転するように工夫されていたり、新たにドライバー用カメラを搭載したインフォテインメントシステムにより、運転時の視線を検知することでシステムが安全であると認識した時にのみダッシュボードのモニターにテレビ映像や映画などが表示されたりするようになっています。これによって移動時でも安心して助手席や後部座席の乗員が楽しめるようになりました。

また、インフォテインメントシステムはより力強いコンピューターを採用し、5G通信やAI技術にも対応しています。デジタル制御の風向調整や、ドライバーの習慣やシチュエーションに対応してエアコンやオーディオ、照明などを自動調整する機能などが装備されています。iPhoneやApple Watchをキーとして使えるデジタルキーは最大16人まで登録可能となっていて、これらのハイテクアイテムはデジタルデバイスを駆使することで実現しているようです。

4Dサウンドを体験

さらに新型Eクラスでは21個のラウドスピーカーを搭載したBurmester 4Dサラウンドサウンドシステム(オプション)によって印象的な4Dサウンドの体験を可能としました。これは室内の広範囲に張り巡らされたアンビエント・ライトにはオーディオに合わせて発光パターンが変化するギミックが設定されていることで、音楽を聞くだけでなく視覚的にも、さらにはシートの振動によって触覚的にも感じ取ることができるのです。「Sクラス」のボディサウンドトランスデューサーに加え、「Eクラス」のアッパーライトストリップもビートに合わせて点滅する仕組みになっています。気になった方はぜひその身体で体験してください。

専用カメラで仕事を効率的に

オプションでオンライン会議に適したカメラを取り付けることも可能です。これによって車両停止時にZoomとWebexなどのビデオ通話をすることができます。カメラは最大5台の装備が可能でこれにはセルフィーカムも含まれます。

6種類のハイブリッド

現時点でパワートレインは6種類あって、その半分がプラグインハイブリッドという点が新型Eクラスの特徴です。エンジンはすべて2Lの直列4気筒で、ガソリンのE200(204ps/320NM)、ディーゼルのE220d(197ps/440Nm)とE220d 4MATIC(197ps/440Nm)のマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドのE300e(313ps/550Nm)、E300e 4MATIC(313ps/550Nm)、E400e 4MATIC(381ps/650Nm)となっています。なお、E200は後輪駆動(FR)のみ、E220dとE300eはFRと4WD、E400eは4WDのみの設定です。また、直列6気筒エンジンはその数カ月後にディーゼルプラグインハイブリッドと同様に導入される予定となっています。

気になる価格は

新型Eクラスの発売はすでに始まっており、セダンとステーションワゴンというボディラインナップだけではなく、後輪駆動と全輪駆動、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドなどの合計9モデルが用意されており、今後さらにバリエーションを増やす予定です。

ドイツでの新型Eクラスの車両価格は、エントリーモデルの「E200セダン」が6万1999ユーロ(日本円で約990万円。ドイツの付加価値税VAT19%込み)。ディーゼルモデルの「E200dセダン」が6万4319.50ユーロ(約1030万円)、ディーゼルモデルの全輪駆動「E200d 4MATICセダン」が6万7056.50ユーロ(約1060万円)です。Eクラスにはもちろんエステートバージョンの「S214」も用意される予定で、市場投入からわずか数ヶ月で発売されるとのことです。

まとめ:中途半端な立ち位置と言われるが、

Sクラスはフラッグシップとしての威厳を高め、Cクラスもボディのサイズが大きくなり立派なものとなりました。そんな中両者の間に位置するEクラスは存在感が薄くなり、度々「中途半端な立ち位置」と言われることも。同じプラットフォームを共有し、Aクラスの登場もあって、AとCとEの境界がごちゃついているのは否めません。ですが今回のEクラスにはエクステリアやインテリアの一部にEクラス専用の施しが見られます。これはメルセデスがEクラスの存在意義を高めようとしているのではないかと考えられます。「Cでいいや」ではなく「Eがいい」になるような新型が登場したのではないでしょうか。日本での発売は未定となっておりますが、気になる方はぜひ乗車してください。